芝刈りの際にターニングボードを使用することは、ゴルファーの出入りの多い場所の芝が荒れないようにするための素晴らしい方法です

2021年8月20日

ジョン・ダニエルズ、USGA北東地域、農学者

 パッティンググリーンの周辺は、メンテナンスのために多くのスタッフが行き来します。芝刈機、ローラー、その他の管理機器が絶え間なく始動し、停止し、回転し、グリーンエッジと周辺のカラーに負担をかけます。1年のうち、この時期にこれらの芝地が痛んでいる状態を見るのは珍しいことではありません。

 損傷の可能性を認識し、機械の使用時には大きく曲がるように従業員に指示するのは良い方法ですが、必ずしもうまくいくとは限りません。急な斜面やバンカーなどの障害物があると、メンテナンスのために同じ場所を何回か通らざるを得ないことがあります。多くのゴルフコースでは、ターニングボードの使用が健全なカラーを維持するための重要な要素と指示しています。また、芝刈りの際にグリーンエッジの周りに薄いプラスチックのシートを置くことで、機械的ストレスから芝を守ることができます。

 ターニングボードを使っているゴルフ場と使っていないゴルフ場では、カラーの健康状態に違いがあることは一目瞭然です。この話題は先週、コースコンサルティングサービスの訪問時に何度も取り上げられました。もしカラーが弱っていると感じているのであれば、すぐにターニングボードを購入して使い始めることをお薦めします。刈り込みの際にボードを移動させるのは、スタッフにとっては余分な作業になりますから、朝の仕事を終えてコーヒータイムに戻りたいと思っているスタッフからは、最初は嫌がられるかもしれません。しかし、私の経験では、平均的な大きさのグリーンを刈るのに5分程度の時間しかかかりませんでした。

 最適な結果を得るためには、摩耗が目立ち始めたときだけではなく、シーズンを通してターニングボードを使用することが重要です。1グリーンあたり数分の時間を割いてターニングボードを設置することで、1年を通してカラーが格段に強靭になり、より良いプレーができるようになります。

出典:Collar Protection (usga.org)

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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