2023年10月5日

 ゴルフの最盛期は過ぎ去ろうとしている

 日照時間は短くなり、気温は下がり、葉は落ち、国の一部ではゴルフ施設が冬期間の閉鎖準備を始めている。

 ゴルフにとっては好調な夏だった。

 8月末までの最新の全国ラウンド数データによると、累計プレー回数は前年同期比で約4%増加している。

 しかし、夏の終わりまでのプレー回数は、パンデミック前と比較して、また全米で記録的なプレー回数を記録した2021年と比較してどうなのだろうか?

 一言で言えば、特にサンベルト地帯よりもゴルフシーズンの短いゴルフが盛んな地域では、需要は堅調に推移している。

 9月初めの時点で、ラウンド数は2017年から2019年の3年間の平均を17%上回り、2021年を約1%上回る傾向にあった。

 これまでのところ、最も顕著な伸びを示しているのは、大西洋中部(前年比10%増)、北中部東部(同8.5%増)、北中部西部(同8.1%増)で、北東部から中西部上部にかけてゴルフ人口が密集している。ニュージャージー州からネブラスカ州まで、この3つの地域に含まれる15の州には、6,800以上のゴルフコースがあり、930万人のオンコースゴルファーがいる。

 これらの州で秋の天候がゴルフプレーに適していれば、2023年のプレー記録を更新する可能性がある。

 しかし、シーズン後半にプレーに最も大きな影響を与えるのはサンベルト地帯である。

 フロリダやテキサスなどの州は、6月から8月にかけて記録的な猛暑に見舞われた。この太陽に恵まれた地域では、7月と8月の平均気温が米国海洋大気庁の129年間の観測史上最高を記録した。フロリダ州の8月のラウンド数は前年同月比で10%近く減少した。アリゾナ州では、7月の平均気温が記録的な高水準に達したために、ラウンド数が8%減少した。アリゾナの8月の平均気温はそれほど厳しくなく、記録としてはトップ10にとどまったが、ラウンド数は4%減少した。

 2023年が記録的な当たり年になるかどうかは、プレー意欲がまだ残っているかどうかよりも、天候に左右されるだろう。アリゾナ州、カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州などには、3,400近いコースがあり、660万人以上のゴルファーがプレーしている。

 私たちはこの数字を注視し、今年残りの数カ月の情報を皆様にお届けしていきます。

Reprinted with permission of NGF

ジョセフ・ベディッツ(Joseph Beditz)

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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