ナショナル・ゴルフ・ファンデーション(米国ゴルフ財団、NGF)
2020年4月
コロナウイルスの影響に関する最新の情報を、ゴルフ業界への提供するためのナショナル・ゴルフ・ファウンデーション(米国ゴルフ財団、NGF)の取り組みの一環として、ゴルフ場運営が継続している施設においてゴルファーと従業員の安全を守るための一般的なベストプラクティス(最優良事例)のリストを作成しました。
コロナウイルスが発生している中で、一般の人々が安全な屋外レクリエーションの場を求める時、ウイルスのホットスポットから離れたいくつかの地域では、ゴルフは大幅な運営面での調整が必要ではありますが、プレーを可能にする要件を満たしていることを示しています。ゴルフは、グループであっても、プレーヤー間やゴルフ場スタッフ間での密接な身体的接触がなくても楽しむことができるため、「社会的距離」の概念と本質的に一致しています。
以下は「公式」リストではないので、ゴルフ場運営者は、特定のガイドラインや規制について、地元、郡、州政府に確認する必要があります。
施設運営
・職員の保護のために、広範な予防措置を講じてください。マスクや手袋を配布し、消毒剤やティッシュを用意し、便利な場所に設置してください。インフルエンザのような症状のあるスタッフには帰宅を促してください。
・ゴルフ場スタッフとのミーティングを頻繁に行い、最新の情報、ベストプラクティス、施設運営プロトコル(手順)を全員に周知してください。
・スタッフと顧客は常に6フィートの距離を保つようにしてください。グラウンドにカラーテープを貼るとか、コーンやその他の視認できる資材を使って、簡単に確認できるようにしてください。
・すべてのスタッフが頻繁に石鹸と水で少なくとも20秒間手を洗い、手を完全に乾かし、できれば使い捨てのペーパータオルを使用してください。
・ラウンドの前後に集団で集まることを禁止してください。
・クレジットカードと携帯電話での支払いのみとしてください(現金は不可)。
・チェックインの手間を極力省いてください。プロショップにリモートチェックイン(iPad)や臨時にチェックイン用窓口を設置して、ゴルファーとの接触をなくしてください。
– プロショップを閉めて、チェックインをスタート小屋での対応を検討してください(多くの場合、ガラスなどで保護したバリアの後ろにスタート係を置く)。
– プロショップを営業している場合は、カウンターに置かれている小さな商品は客の手の届かないところに置いてください。
– クラブハウスまたはプロショップを営業している場合は、クラブハウスまたはプロショップに入室する顧客の数を制限してください。
・スタッフはこまめに消毒をし、作業エリアや顧客との交流エリア、タッチポイントを清潔に保ってください。
– 利用可能な手指消毒ステーションの数を増やしてください。
・視認性の高い看板を作成して、ゴルフコースの導線を顧客に知らせてください。施設内の交通量の多い場所に看板を掲示して下さい。
・オンラインでの予約の受け付けと前払いを可能にし、ゴルファーに奨励してください。
・スタート間隔を広げ、12分から20分間隔にしましょう。
・グループは4人以下とし、ティーグラウンドにはグループ以外のゴルファーが近づかないようにして下さい。
・乗用カート1台につきゴルファー1人のポリシーを厳守させてください(直系家族の場合は例外とする)。
・ゴルファーには、カートに乗るのではなく歩くことを奨励してください。
・カートを使用した場合は、使用後には清掃と消毒をしてください。
・ゴルフクラブのレンタルをしないでください。
・スタッフがお客様のゴルフバッグ等を取り扱うことを禁止します。
・練習グリーンのピンを撤去してください。
・ショットガンスタート、グループレッスン、ゴルフアカデミーといったイベントを禁止してください。
– キャディ付きプレーが提供されているゴルフ施設やリゾート地のフォアキャディのみの施設では、キャディ業務を一時的に停止してください。
ゴルフ場
・グリーンカップ:発泡ポリエチレンのプールスティック(浮き)をカットしてカップに取り付けるか、PVCパイプを使用し、ゴルフカップを地面より2〜3インチ高くするか、またはゴルファーがゴルフボールを拾う必要性をなくすためにカップを逆にして使用してください。
・旗竿をなくし、ゴルファーにはホール位置を示すピンポジション(プレースメント)シートを渡してください。旗竿を使用する場合は、旗竿自体の標識を含め、「触らない」手順を明確にゴルファーに通知してください。
・ボールウォッシャーとバンカーレーキを使用せず、ゴルファーが自分の足でバンカーを均すことを奨励し、ローカルルールでバンカーの「好ましいライ」ルールを導入してください。
・スコアカード、鉛筆、ゴルフティー、ボールマーカー、ディボット修理用具を撤去してください。
– ウォータークーラーとゴミ箱を撤去してください。ゴルフのラウンド前にゴルファーに知らせてください。
・練習場施設を使用する場合は、物理的な距離の要件(社会的距離)を確保してください。
・すべてのレンジボールを消毒しましょう。
・乗用カートを駐車位置に配置し、物理的な距離を確保してください。
・スタッフに、ゴルファーが触れる場所の表面、乗用カート、手引きカート等、トイレなどを頻繁に消毒させてください。
ゴルファーの皆様に
– スタートの予約、ラウンド料金の支払いはオンラインまたは電話でお願いします。
– 同居人以外のゴルファーとは車に同乗してゴルフ場に行かないでください。
– プレー前、プレー中、プレー後の安全な社会的距離のガイドライン(6フィートまたは2m)を遵守してください。
– プレー前にコースのウェブサイトで運営を確認して、安全規定と施設のルールを尊重してください。
– プレー前、プレー中、プレー後に使用するための抗菌性のある布またはティシュや手指消毒剤を持参してください。
– ゴルフバッグはご自身でお持ちください。
– 徒歩でのラウンドをお勧めします。
– 旗竿やカップには触れないでください。
– フラッグスティック以外では、バンカーレーキ、ボールウォッシャー、ウォータークーラーなどに触れないようにしてください。
– 他のプレーヤーとクラブを共有しないでください。
– グリーンやティーグラウンドなどでは、集まってプレーしないでください。
– ラウンド終了後は、パートナーと握手をしないでください。
– ラウンド終了後、施設内に留まらず、帰宅してください。
– このパンデミック状況の中でゴルフができることは、あなたにとって素晴らしいチャンスであり、同時に責任もありますから、行動には十分注意してください。
食事と飲料
– すべての飲食事業を閉鎖することを検討してください。
・飲食の営業を継続することが許可されている場合は、テイクアウトかデリバリーのみとしてください。
・テイクアウトの注文を除いて、レストランの利用は中止してください。
・レストランの出入り口のドアは施錠し、テーブルと椅子を撤去してください。
・飲食関係スタッフは手袋を着用し、顔を触らないようにしなければいけません。
・飲料用カートの使用は中止してください。
・飲料用カートを使用する場合は、係員は、一度に一人のゴルファーとのみ応対し、各取引の間に手を消毒(手洗)し、手袋を交換する必要があります。
・飲料カートの係員は、顧客が触れる箇所を頻繁に清掃し、消毒する必要があります。
・顧客が自分の軽食を持参することを許可し、すべての「外部の飲食物」の利用を許可してください。
メンテナンススタッフ
・大幅に減員したスタッフでゴルフ場を維持してください。
・スタッフが固まって集まらないようにシフトをずらしてください。
・コース管理施設内は、スタッフが6フィート以上離れているようにしてください。
・使用する機器類はメンテナンス作業員それぞれに割り当てて、共有しないでください。
・コースがプレー可能な場合(GCSAAによる最低限のメンテナンス項目参照)
・コースが閉鎖されてプレーできない場合(GCSAAによる最低限のメンテナンス項目参照)
指導者
・講習を始める前にゴルフ場施設と講演要旨を受講者に伝えてください。
・講習時には6~10フィートの距離を保つようにしてください。
・受講者のゴルフクラブ、用具、トレーニング器具に触れないようにしてください。
・受講者がゴルフクラブを借りる必要がある場合は、使用前と使用後にグリップとクラブを拭いてください。
リソース
ナショナル・ゴルフ・ファンデーション(米国ゴルフ財団、NGF)
https://www.ngf.org
https://www.thengfq.com/2020/03/protecting-golfers-and-course-staff-amid-coronavirus-outbreak/
PGA会員・アソシエイト向け
https://www.pga.org/coronavirus-resources/Best-Practices-for-Golf/golf-operations-tips-recommendations-勧告
アメリカゴルフコース管理者協会(GCSAA)
https://www.gcsaa.org/resources/covid-19-pandemic-resources
全米レストラン協会。州別のリソースと情報
https://restaurant.org/Downloads/PDFs/business/Assoc-State-Covid19-Resources.pdf
世界保健機関(WHO)
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019
疾病対策予防センター(CDC)
https://www.cdc.gov
労働安全衛生局
https://www.osha.gov/Publications/OSHA3990.pdf