2022年5月26日

By: ジョー・ベディッツ

 

 ゴルフデータテック社は、最新のナショナル・ラウンド・プレイド・レポート*を発表し、4月のラウンド数が前年同月比13%減、累計でも10%減であることを明らかにしました。これは、ゴルフのパンデミックボーナスを失いつつある聴講なのだろうか? そうかもしれません。2021年後半は、好景気だった2020年の実績を約7%下回っています。

 それでも、次のことを考慮することは重要です。

1.2022年の現時点では、天候がラウンド数に大きく影響しているようです。ペルシードによると、ゴルフのプレー可能時間(全国の詳細な気象データを用いて算出)は、今年最初の4カ月間で前年同期比14%減となったそうです。

2.ゴルフの「厳しい冬」とも呼ばれる第1四半期(1月~4月)は、フロリダやアリゾナなどではハイシーズンとなり、年間総ラウンドの大部分は他州からの避寒客によって占められていますが、その他のほとんどの場所では閑散期となり、ゴルフコースは長期的に閉鎖するか、天候状態を見ながらオープンすることになります。このゴルフの冬の時期は一般的に年間総ラウンド数の20%を占めるおり、1年を元気なスタートを切りたいところですが、10%減という数字は年間のラウンド数への影響は2%程度にしかなりません。

3.その他の指標やゴルフビジネスの部分は引き続き堅調に推移しています。クラブとボールの売上は卸ベースで14%増加しており、ゴルフのオンライン検索数は上昇し人気は安定しています。また、ラウンド数は減少していますが、ラウンドあたりのゴルフ収入は昨年より増加しています。

 2022年の総ラウンド数の80%がまだ残されている時点で今年のゴルフマーケットを推測するのは時期尚早でしょう。ゴルフはこれからがシーズン本番であり、ゴルフ需要の真の姿が見られるのはこれからです。今後数カ月は天候に恵まれ、ティーグラウンドが満杯になり、ラウンド数がブーム前の平均を上回るような傾向が続くことを期待しましょう。

*NGFは、このレポートにプレーしたラウンドのデータを提供し、ここで紹介するような独自の特定の分析を行っています。

Joe

ジョセフ・F・ベディッツ, Ph.D.

米国ゴルフ財団(NGF)社長兼最高経営責任者

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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