2022年1月20日
オミクロン株感染の急激な増加でCovid-19によるパンデミックは3年目に突入し、健康と経済活動の両立に疲弊し、何百万人もの人々を「もういいや」と苛立たせながらも、ことゴルフはゴルフゆえにその恩恵を感じているように思われます。
米国ゴルフ財団(NGF)の参加状況調査によると、2021年のゴルフ参加者数は60万人増の3,750万人(+2%)で、成長は1)オンコースのみの参加者、2)オフコースのみの参加者、3)オンコースとオフコースの両方を楽しむ参加者の三つのグループにほぼ均等に分かれて1年を終えました。
オンコース、オフコースの参加人数はほぼ同じでも、参加者の属性は全く違います。オフコースのみの参加者の平均年齢は、オンコースのみの参加者より20歳近くも若い(30歳対45歳)。また、性別や人種・民族でみると、女性や有色人種が多く、米国内の人口構成に近いパターンをしています。また、41%の人が10万ドル以上の世帯収入を持っており、比較的裕福であることが分かります。
2021年のコース参加者(ゴルファー)を詳しく見てみると、コース外でのゴルフへの関心とエンゲージメントが高まっていることもあり、多様化の傾向が続いていることがわかります。女性ゴルファーは全体の25%、有色人種のゴルファーは21%を占め、両者とも過去5年間で大幅に増加しています。2021年のユースゴルファーの総数は横ばいでしたが、このコーホート分析によると、過去3年間だけで約25%増加し、300万人以上となりました。
2021年も、初めてゴルフ場でプレーした初心者は320万人と異例の多さでした。これは、ゴルフをしない人がゴルフ場でゴルフをすることに「とても興味がある」と回答する数が増えていることと連動しています。私たちは、過去5年間だけで20%増加したこの潜在的な需要層(最大1,800万人)を引き続き顕在化させていきます。
既報の通り、2021年のラウンド数は2020年を上回って終了する……5%近辺と予測しています。前年の13%増を考えると、驚くべき結果です。
ジョセフ・F・ベディッツ, Ph.D.
NGF社長兼最高経営責任者