2022年9月1日
米国が大不況から脱した2010年以降、世界最大の市場における米国ゴルフ場のキャパシティは11.6%減少しています。これは、ある市場では供給過剰が是正され、他の場所では土地に対する需要が高まったことが一因です。
同じ10年余の間に、外部のマネジメント会社と契約しているゴルフ施設数は18%以上増加しました。現在、米国のゴルフ施設の七つに一つ以上の施設、およそ2,100の施設がMCO(マルチコース・オペレーター)によって管理されています。
NGFのデータベースでは、AAGゴルフグループからYHBホスピタリティまで、米国内の218のゴルフマネジメント会社が二つ以上の施設を運営していることが判明しています。最もよく知られているのは、Troon、KemperSports、Invited(以前はClubCorpとして知られていたプライベートクラブのオーナー兼オペレーター)などの大手運営会社で、合わせて数百のコースと施設を運営しています。上位15社で管理する施設は、経営委託施設全体の半分を占めています。残りは200以上の施設が管理しており、1社あたり平均5.2施設となっています。
もし、あなたのマーケットで第三者による管理が行われている施設を一つ挙げるとしたら、おそらく高級で利用時に料金を支払うパブリックコースをあげるでしょう。おそらく、その通りでしょう。
この日払い制の施設は、管理下にある施設の半分を占めています。総供給量の56%を占めているのですから、驚くにはあたりません。また、高額価格帯の施設(ピーク時のグリーンフィーが70ドル以上と定義)が圧倒的に多くなっています。
しかし、プライベートクラブと市営コースは、その割合が多いだけでなく、その割合が増加しています。プライベートクラブの供給数が同じ期間に9%減少したのに対し、外部のマネジメント会社管理下のプライベート施設の数は過去10年間で約15%増加しています。また、地方自治体のゴルフ施設供給は2012年以降4%増加していますが、外部の企業管理下にある地方自治体の数は21%増加しています。
現在、プライベートクラブと自治体の施設を合わせると、米国の供給量の44%を占めますが、MCOが管理している施設の半数を占めています。
では、今後数年間で、この状況はどのように変化していくのでしょうか。
出典:National Golf Foundation – An Update on the Golf Management Space (ngf.org)