2023年6月1日

 過去3年間のパンデミック禍の中でのゴルフ参加者の増加で最も注目すべき点のひとつは、女性や少女たちの参入です。

 女性の動きを整理するとこうです:

– 女性ゴルファーは約640万人で、2019年の560万人から大きく増えています

– 80万人以上の純増は、男性側をはるかに上回っています

– 男性ゴルファーの2%の伸びに対し、女性ゴルファーの人口は15%の急増です

 会員向けの女性のゴルフ参加とエンゲージメントに関する特別レポートをご覧ください。

 女性ゴルファーは、既存ゴルファーの4分の1強を占めており、今ほどゴルフコースに女性が多くいる時代はありません。

 では、何がその原動力になっているのでしょうか?

 18歳以下のゴルファーのうち、女子が38%を占めているのは、女性に焦点を当てたジュニア育成プログラムが豊富なことが要因です。1986年に私たちがゴルフの参加状況を調査し始めたころは、女性の割合はわずか14%でした。比較的短期間で劇的な進化を遂げたと言えるでしょう(元全米女子オープンチャンピオンのポーラ・クリーマーは1986年生まれ)。

 また、Topgolfのようなゴルフのエンターテイメント施設も増えてきており、楽しく、社交的で、気後れしない雰囲気の中でゴルフボールを打つことができるようになっています。

 ゴルフの認知度を上げ、広く受け入れられるための業界のイニシアチブと支援も不可欠です。先週、LPGAツアーは、女性の初心者やジュニアのアクセスを向上させるために、ウォルマートで手頃な価格の新しい用具のラインを発表したばかりです。そして、6月は「女性ゴルフ月間」であり、「女性ゴルフデー」として、紹介、プロモーション、エンゲージメントの世界的な祭典で幕を開けました。

 ゴルフのプレゼンテーションやトライアルは活動の一つです。約束された結果ではありません。

 今後の成長は、この女性ゴルファーの増加が持続されるのかどうか、また、新しいプレーヤーがゴルフにアプローチしている状況を発展させられるかどうかにかかっています。つまり、これまでの伝統的なゴルファーが離反することなく、若い世代にアピールできるようなゴルフ体験(オンコースとオフコースとも)を進化させ続けるということです。

 今のところ、いい感じですよ。

出典:National Golf Foundation – The Pandemic Surge … More Female Than Male (ngf.org)

Reprinted with permission of NGF

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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