東京都や大阪府などでは新型コロナウイルスの対応を3段階に分けて設定しています。当然、ゴルフ施設もそれぞれの段階に合わせたガイドラインが必要と思われます。米国や英国ではフェーズごとに細かく設定されたガイドラインが作られています。

 ただフェーズ3になると状況をNew Normalとしていますが、ほとんどコロナ発生前の段階に近い内容になっています。初期のフェーズ1では厳しい規制が敷かれましたが、フェーズ2では感染を防ぐ手段を講じることを目的とした対策が設定されています。一段階緩和されてフェーズ3になった状態で、どのような対応がゴルフ施設に求められるのかを検討しておく必要があるように思えます。

 例えば東京都がステップ3に移行した時、ゴルフ施設は何が規制されるのか、また規制が緩和される内容は何なのか。いまから決めておかないと、ステップ3ですと宣言された時、すべてを元に戻してよいのか、その場合にはどこが解除を宣言するのかを決めておかないと混乱を生むことになります。

 参考までに米国のPGAが作成したガイドラインを紹介しました。内容は、ほぼ原状復帰です。でもそう決めているから原状復帰に移れるのだと思います。状況設定をしっかりしておくことが大事ではないでしょうか。

 それと、PGAのガイドラインはコース管理から、ゴルフ場運営までカバーしていることに気づかれましたか? プロの職域の広さには驚かされます。日本のプロも職域開発を積極的に進められる可能性と職の未来がある気がします。

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By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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