R&A Participation Report 2021.
Africa, Asia-Pacific, Canada, Latin America より
R&Aはヨーロッパと米国を除いた地域のゴルフ参加状況レポートを今年5月に発表しています。詳しくはR&Aのホームページからご覧いただくとして、気にしないよと言いながら、何で韓国のプロは強いんだ? 女子のランキング上位は韓国のプロばっかりですよ。中国だって、気がつけばプロゴルファーが世界で活躍しています。お隣のゴルフ事情はどうなってるんだ?とR&Aのレポートからデータをまとめました。
表に東アジアの各国のゴルフ参加率をまとめてあります。
まずR&Aの日本のデータ(2020年時点)を見ると、登録ゴルファーは62万9,224人で、男性は56万1,000人、女性は6万人です。これは、WHS(世界共通ハンディキャップ)登録者数です。この人数については月刊ゴルフマネジメント9月号(8月15日発売)で紹介しています。是非ご覧ください。1コース平均の登録者数は200人です。で、この登録ゴルファーの人数は、日本の総人口の0.5%に当たります。男性が9割を占めて、やはり男性優位です。ところで、登録ジュニアゴルファーは何人かというと8,224人でした。ゴルフコース数は、先にR&Aが世界のゴルフ環境としてまとめたGolf Around the World 2021のデータで、18ホール換算の数字です。JGAと提携しているゴルフ場はありません。ナショナルチームの人数は12人。
このデータを隣国と比較すると、まずは韓国。
韓国の登録ゴルファー数は21万4,000人で、総人口比は0.41%。内訳は、男性は18万人、女性は3万2,000人、男女比が85:15。1コース平均は264人です。ジュニアは2,000人。提携コースは9ホールのコースが237、18ホールのコースは410です。ナショナルチームの人数は45人と、比較した国では最も多い人数です。
中国は、登録ゴルファーは53万人、総人口比は0.04%です。男性は28万人、女性は7万人。1コース平均は843人。男女比8:2。そうしてジュニアは17万人もいます。ビックリです。なんとなく体制の違いを感じる数字です。ナショナルチームの人数は36人。やはり、力が入ってます。香港については、集計対象がフェデレーション別であることから、別扱いです。
香港のデータは、登録ゴルファー人数は1万2259人、人口比0.18%。1コース平均は954人。男性は9,431人、女性は3,362人。男女比は74:26。ジュニアの人数は566人。ナショナルチームの人数は2人。
台湾(表記はChinese Taipei)は、登録ゴルファー人数6万1,500人で人口比は0.26%。1コース平均は699人。男性は3万2,000人、女性は2万5,200人で、男女比は56:44。女性ゴルファーが多く、ジュニアは4,300人です。ナショナルチームの人数は34人。
US女子オープンの優勝者・笹生優花さんが代表として東京オリンピックに参加するフィリピンは、登録ゴルファーは2万5,000人、人口比は0.02%です。1コース平均は191人。男性は2万3,500人、女性1,000人で、男女比は96:4。ジュニアは500人。ナショナルチームの人数は30人。
こうした数字で見ると、登録人数、1コース平均の登録ゴルファー人数、男女比、ジュニアの人数、そしてナショナルチームの人数のそれぞれに、お国事情が少し見えてきます。