NGFのデータ処理方法で、日本の利用者数動向を図式化しました。結果は、ほぼ同じ動きです。
日本のデータは経済産業省の特定サービス産業動態調査です。2021年の月別利用者数の対前年比は以下の通りです。ただし、データについては、「2020年1月分より、物品賃貸業、情報サービス業、広告業、クレジットカード業、エンジニアリング業、インターネット附随サービス業、機械設計業、自動車賃貸業、環境計量証明業、ゴルフ場、ゴルフ練習場、ボウリング場、葬儀業、結婚式場業、フィットネスクラブ、学習塾において、一部企業の報告数値に変更等がありました。このため、2019年12月以前のデータとの伸び率計算に使用する「リンク係数」が発生しています」としていますが、実数の集計結果でグラフ処理しています。
まず、ゴルフコースの2021年前年比比較(増減)は
1月 0.0%
2月 8.6%増
3月 13.9%増
4月 69.3%増
ゴルフ練習場は
1月 21.5%増
2月 21.0%増
3月 22.1%増
4月 75.5%
です。
NGFのデータ処理はON COURSEのデータで、ピーク時期に差がありますが、米国と日本はほぼ同じような動きと言えます(2009~2018年のグラフは表示していませんが2016~18年とほぼ同じ動きです)。
NGFはOFF COURSEでの利用者数の動きに注目していますが、日本のゴルフ練習場の利用者数の動きに注目するかもしれません。日本では、ゴルフ練習場の利用者数がゴルフコース利用者数を上回る増加を見せています。2016~2018年の3年間の傾向はゴルフコースも練習場も似たパターンを示しているのですが、2021年はゴルフコースを大きく上回っています。当然、既存のゴルファーの利用増が考えられますが、新規参入や再開した人の存在が考えられます。そして、2009~2018年の平均より2016~18年の数値が低くなっていたのですが、なぜ2021年は練習場で大きく増える結果になっているかは実態把握が必要です。ゴルフ消費の最終消費地はゴルフコースです。増えたゴルフ練習場の利用者をゴルフコースに誘導する仕組みをゴルフ振興策として開発すべきです。