2022年7月7日
2020年に始まったゴルフ場閉鎖の減少傾向は、3年目に入っても続いています。年初から6月までに、NGFのゴルフ施設データベースチームは、18ホール相当(18-HEQ=18H換算)の閉鎖を50件弱確認し、この数は昨年同期での比較では25%減少しています。
ゴルフ施設の閉鎖は、米国内のすべてのゴルフ施設の営業状況を確認する継続的な確認プロセスを通じて特定されます。検証は、電子メール、ウェブサイトのレビュー、オンライン検索、衛星画像、電話などを使って行われます。6月末現在、全米約1万6,000のゴルフ場の半数が確認され、ホール数、施設タイプ、ピーク価格、キーパーソンなどの情報が更新されています。[ゴルフ場に関する業界最新のデータベースはこちら(NGF会員サイト)]。
長期的な傾向として、2022年に閉鎖された施設の90%以上はデイリーフィーのパブリックコースで、半数強が9ホール施設でした。また、4分の3の施設がピーク時のグリーンフィーが40ドル以下でした。
今年の予測
2022年の閉鎖総数については、下期の検証結果によって変動する可能性がありますが、現時点では95の18-HEQと予測しています。施設閉鎖がピーク2019年より66%減少になるでしょう。
閉鎖されたコースの約4割は、すでに住宅や商業施設の開発が予定されています。コースが閉鎖されたときに土地がどうなるかの例については、会員の方は会員ページからより詳細なスポットライトストーリーをお読みください。
もし、2022年の閉鎖の予想が的中すれば、全米の18HEQゴルフ場の1%未満(0.7%)が閉鎖されることになります。その後はどうなるのでしょうか? 閉鎖ゼロにはならないでしょう。土地を売って老後の資金にしたいと考え、施設を閉めて引退するオーナーや、ゴルフ場経営が経済的に成り立たなくなったと判断するオーナーは必ず出てくるはずです。さらに、1996年から2005年まで18HEQコースが2,700コース近くオープンしたのに対し、同じ10年間に500コース近くの18HEQコースが閉鎖されたこともあり、閉鎖が避けられないという指摘もあります。
では、いつ自然な流れの中で「底」を打つのでしょうか? 確かなことは言えませんが、今後数年以内に底を打つのは間違いないでしょう。
出典:https://www.ngf.org/mid-year-update-golf-course-closures/