2022年、ゴルフプレーとゴルフ業界は引き続き好調を維持しています。Sports Marketing Surveys(SMS)のラウンド数モニターによると、2022年第1四半期に英国で行われたラウンド数は、ブーム前の数字に対して7%増加しました。この調査結果は、ゴルフの魅力が持続的に高まっていることを示す最新統計数値であり、2021年に英国で480万人がゴルフコースでプレーし、過去2番目に高い数字になったというニュースに続くものです。

 2021年第1四半期のラウンド数との比較は、前年の最初の数カ月はロックダウンやコース閉鎖が多く発生したため、状況は非対称になっています。また、2020年3月後半は、COVID-19によってプレー需要は失われました。2019年、2018年に対する伸び率は、現在のゴルフ需要の根強さを表しています。

 大きく伸びた3月は、平均ラウンド数が最も多かっただけでなく、2019年に対して22%もの大幅な増加を記録しています。地域別では、英国北部が第1四半期で最も好調で、2019年比で27%増となりました。他の地域も好調で、増加を記録しなかったのはミッドランド(▲1%)のみでした。

 このニュースをSMSのディレクター、リチャード・ペインは歓迎しています。このデータは、私たちがパンデミックを通して見てきた実態やゴルフへの強いニーズを改めて示しています。多くのコメンテーターが、ゴルフは急速に衰退すると予想していましたが、ゴルフをよく知る私たちは常に自信を持っていましたし、データはパンデミック開始以降もゴルフが繁栄していることを示し続けている状況を改めて嬉しく思います。ゴルフは、新鮮な空気や美しい自然へのアクセス、身体的負担の少ない健康的な運動、社交性、世代間をつなぐゴルフの持つプレー特性など、人々がスポーツに求める多くの素晴らしい恩恵をもたらしています。現在顕著になっている生活費の高騰がゴルフへの需要を不安定にし、人々が幸せと健康を維持するゴルフを諦めざるを得なくなるとしたら、本当に残念なことです。

 R&Aのチーフ・ディベロップメント・オフィサーであるフィル・アンダートンは、「2022年の第1四半期に英国でプレーされたラウンドデータが再びプラスになったことは、非常に心強いことです」と述べています。これは、ゴルフがパンデミック前に増加傾向にあったことを示していた実績に基づいており、ゴルフコース、ゴルフ練習場、各種ゴルフ施設の利用など、ゲームのすべてのレベルにおいてゴルファーにとって魅力的なスポーツであり続けていることを示すものです。ゴルファーは、スポーツがもたらす素晴らしい身体的・精神的健康効果を享受しており、業界は幅広い参加型プログラムを提供しています。この勢いを維持することは、スポーツにとって極めて重要です。

 スポーツマーケティングサーベイは、20年以上にわたって英国で行われたラウンド状況を追跡してきました。その方法は、コースのサンプルが変化しても、前年との比較が正確であることを保証するように設計されています。2022年現在、Sports Marketing SurveysはThe Revenue Clubとも提携し、調査の幅を広げています。

出典:https://www.sportsmarketingsurveys.com/golf-rounds-continue-to-rise-in-great-britain/

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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