ジョー・ベディッツ

2020年12月

 ゴルフデータテック社によると、10月のラウンド数は昨年より32%増加し、全国の年間累計ラウンド数は10.8%増となりました。私たちが最近チェックしたいくつかの複数コース運営会社は、11月にもプレーの急増が続き、2019年を上まわる年間5,000万ラウンド前後の増加が見込まれていると話していました。かなり驚くべきことです。

記録更新? そうでもない

 2020年よりも大きな増加があったのは、いつだったと思いますか?

 それはタイガーのブレイクアウトした年、1997年のことです。前年に比べてラウンド数が6,300万回も急増していました。2020年を振り返る時に、ラウンド数が歴代2位になるであろうことは、私たちを良い気持ちにさせてくれる数少ない事例です。もしも、私が今年の増加の方が感触が良いと言っても、この二つの年を経験した誰もが異論を唱えることはないでしょう。3月と4月には、新型コロナウイルス関連でのシャットダウンで約2,000万ラウンドを失った時には、深刻な状況に陥っていましたが、その時からの回復は驚異的なものでした。

 この「急増」の年の状況はどちらも傑出しています。過去20年以上の間、ラウンド数は一般的に毎年数パーセントの増減を繰り返していますが、これは主には天候に関連した変動です。その中でのビッグジャンプは、5%ほどでした。

 世界的に見ても、パンデミックはあまり多くのビジネスにとって良い状況ではありませんでした。その中でも、ゴルフは数少ない幸運な業種の一つでした。この理由は、よく知られているように、2020年には人々のゴルフへの関心が高まり、ゴルフのラウンド数が増加しているからです。

 しかし、天候もかなり助けになりました。今年は(ほとんどが)例外的に暖かく、好天に恵まれた年でした。記録的に雨の多かった過去2年に対して、ゴルフが盛んに行われているニューイングランド南部から五大湖周辺の州までの地域は特に好天に恵まれています。

 タイガーは1997年のマスターズを12打差で優勝しています。2020年は12%アップのラウンド数で終わるのではないかと推測しています。たまたまだと思いますけどね。

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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