米国ゴルフ財団（NGF）
2021年5月
2021年4月は、全国のゴルフ場のラウンド数が増えるかどうかではなく、「どれくらい増えるか」に注目が集まっていました。その4月のラウンド数は全国で前年同月比81％以上の増加と、大幅な増加となりました。米国ゴルフ財団（NGF）の協力を得てGolf Datatech社が作成した最新の月刊レポートによると、2021年の累計利用者数は、米国全体で前年同期比較44％の増加となっています。
2020年4月は、新型コロナウイルスの影響で全米の半数以上のコースが一時的に閉鎖され、プレー数は前年比42％減でした。
今年の4月のラウンド数は、明らかに前年同月比で大幅に増加していますが、下の図に示すように、パンデミック前の過去の平均値とほぼ一致しています。しかし、2017年から2019年の同時期と比較すると、2021年の最初の4カ月間の累計ラウンド数の合計は約20％増加しています。
2021年5月のラウンド数も増加する可能性が高いと見込まれています。2020年は5月中旬までに米国50州すべてでゴルフコースがオープンしたものの、一部の地域では運営面での制限が残っており、ティータイム（スタート時間）の間隔を広げる、歩行プレーに限定する、乗用カートの利用を1人に限定、ゲストのラウンド数を減らす、プレーはフォーサムではなくツースムに限定するなどの基準が適用されていました。
NGFのCEO兼社長であるジョー・ベディッツは、「2020年は6月の初めまでは、完全な状態に戻っていませんでした」と述べています。「よほどの悪天候でなければ、5月は再び増加することが予想されます。今年のラウンド数は、夏の期間にどれだけのゴルファーとラウンド数を確保できるかにかかっています」
2020年の6月から8月にかけて、米国では2019年の同じ3カ月間に比べて2,700万回以上のゴルフラウンドが増加しました。今後数カ月間は、上のグラフの青い線が、一番上の線（2020年のライン）を追走するのか、過去の平均値を追うのか、あるいはその中間に位置するのか、注目されます。
より詳細な地域別レポートについては、業界の月次ラウンドレポートをご覧ください。
出典：April Rounds Surge 81% YOY, Stay In Line With Pre-Pandemic Average | The Q (thengfq.com)