6月は “Women’s Golf Month “です。2005年にPGA of AmericaがLPGAとNGCOA(全米ゴルフ場経営者協会)の支援を受けて開始したこの女性月間は、ゴルフ界として女性ゴルファーを祝福し、新規参入促進するためのものです。

 6月、Women’s Golf Dayの創始者であるElisa Gaudet氏、Callaway Golf、Topgolfがニューヨーク証券取引所で開会の鐘を鳴らし、盛大にスタートしました。今年の “Women’s Golf Day “では、世界中の1,000近くのゴルフ施設でさまざまなゴルフイベントが開催され、ゴルフをする、あるいはしたいと思っている何万人もの女性が参加しました。私は今朝、ペブルビーチでのスタートを前にゴーデさんに話を聞きました。これは、過去最高の成功を収めたウィメンズ・ゴルフ・デーの後に、彼女が自分へのご褒美として用意したものです。

 今からちょうど7年前の2014年、ゴルフ参加者全体(オンコース・オフコース合わせて)に占める女性の割合は27%でした。その後、女性の参加者数は43%増加し、コース内外での参加者数は800万人から現在は約1,150万人となり、女性と男性の比率は31:69にまでポジティブに変化しています。しかし、その成長のほとんどはコース外で起きており、コース内でプレーする女性(6歳以上)の数は、同じ7年間で30万人しか増加していません(5%増)。

 幸いなことに、コース上での女性と男性のバランスは今後確実に変化していくと思われます。というのも、6歳から17歳までのプレイヤーの3分の1以上が女性であり、これは、私たちが初めてゴルフ参加者を年間ベースで測定し始めた1986年には14%だったのですが、信じられないほどに増加しています。これは、他のすべての年齢層と比較しても、かなりの差があります。しかし、大人にはまだ成長のチャンスがあります。緑の芝生(ゴルフコース)でのゲームに最も高い関心を示している1,700万人のアメリカ人のうち、37%が女性で、これは現在コース上での実際の割合よりも50%以上多い値です。

 これは、「女性ゴルフ月間」や「女性のゴルフの日」などのプロモーションによって、600万人の女性ゴルファーを活性化することを目的としています。しかし、新しいゴルファーをソファからコースに連れて行くことは、最初の一歩に過ぎません。NGFの調査では、初心者ゴルファーの体験を改善しない限り、「トライアル」から「コミットメント(積極的な参加)」への変化ははるかに低いままであることが繰り返し示されています。

 初心者がゴルフから足を洗う理由は大きく分けて二つあります。一つ目は、ゴルフコースや他のゴルファーに馴染めないこと。そして、二つ目は、ゲームを楽しむのに十分なプレーができず、「ショットの幸福感」を十分に味わえないからです(これは特に、ゴルフをやめた女性に当てはまります)。

 エリサ・ゴーデの話に戻ります。今日は誰と一緒にペブルをプレーするのか聞いてみたところ、「わからないわ。誰とペアになってもいいの。私はシングルプレーヤーだから」。すごい。脱帽です。エリサのような女性ゴルファーの大群を想像してみてください。彼女はゴルフで体験する最も厳しいテストの一つに対して必要なレベルの快適さを持ちゴルフへの自信に満ちています。

 

 彼女たちは、見ず知らずの人ではなく、ゴルファー仲間です。

 

ジョー

 

ジョセフ・F・ベディッツ(Ph.D.)

米国ゴルフ財団(NGF)社長兼最高経営責任者

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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