NGF The Q [COVID-19]
ここ数カ月の間で9ホールのプレーをされましたか? もしプレーされたのなら、9ホールのラウンドをしたのはあなただけではありません。
ゴルフ場からは、午後と夕方のティータイム(予約)に人気があると報告がきていますが、これはCovid-19により多くの人達が仕事のスタイルを変えたことを考えると当然の結果のようです。最近のゴルフへの参加とプレー理由の調査をまとめると、ショートループ(9ホール以下のラウンド)の全体に占める比率は、2020年には15%以上増加しています。
中核を占めるコアゴルファーは、今年のラウンドの33%が9ホールプレーだと報告していますが、新規ゴルファーは半数近く(48%)が9ホールでプレーしていると報告しています。これは、多くのゴルファー、特にUSGAがPLAY9の普及促進に積極的に取り組んでいることから、多くのゴルファーからは好感を持って受け止められており、多くのゴルファーにとっての課題であるゴルフの「時間の壁」が克服されつつあること考えられます。
これまでもビギナーや若年層ゴルファーの増加(下記参照)について述べてきましたが、深夜のティータイムは、仕事をしている人たちのためだけのものでないことは明白です。夏も遅いシーズンになると、黄昏時の9ホールのラウンドは、早い夕食をとった後に家族との時間を持てる完璧な機会を提示するだけでなく、新規参入者にとってゴルフゲームをより快適に楽しめることになります。
総施設数に占める9ホール施設の割合
米国では1974年までは、18ホール以上のゴルフ場よりも9ホールのゴルフ場の方が多かったことをご存知でしょうか?
18ホールが常に好ましいレイアウトであったわけではありません。実際、今日の18ホールのコースの多くは二つの段階を経て建設されてきました。今日、米国には3,777の9ホールのゴルフ施設がありますが、その数は全体の約26%を占めています。
18ホールや27ホールの施設よりも9ホールの施設が多い7つの州(地図の薄緑で塗られた州)
アイオワ州 | 248 vs135 | 65% |
カンザス州 | 137 vs 101 | 58% |
ネブラスカ州 | 123 vs 90 | 58% |
ノースダコタ州 | 88 vs 28 | 76% |
サウスダコタ州 | 79 vs 40 | 66% |
メイン州 | 72 vs 60 | 55% |
アラスカ州 | 14 vs 6 | 70% |
そうなんです、アイオワ州は全米のどの州よりも9ホールのゴルフ場が多いのです。200以上の9ホール施設があるのは同州以外ではテキサス州だけで、202施設です。
コースに新しい顔ぶれが登場。ジュニア(と初心者)の大きな増加を反映
今年中期のNGFの調査によると、今年はジュニアゴルファー(6~17歳)の数が20%も増加する可能性があるという見方が出てきました。昨年は約250万人の子供たちがゴルフコースでゴルフを楽しんでいましたので、年末までにさらに50万人のジュニアゴルファーがCOVID-19に関連して増加する可能性があります。
今年第1四半期(1月、2月、3月)の状況は、ジュニアはこれまでと大きな変化はなく、実質的な変化は見られなかったのですが、第2四半期では、トレンドから見ても著しい増加が見込めるようです。
コロナウイルスが猛威を振るう中で、ゴルフはあらゆる年齢層にとって安全で健康的な野外活動として受け入れられており、それは理にかなっているからです。多くの青少年向けスポーツが一時的な中断を余儀なくされたり、また徐々に復活したりしている中で、特に学校が休みになったことで、家族が一緒にできる活動を求めている中で、ゴルフは素晴らしい手段として注目されてきました。私たちのデータでは、これらの初心者は、実際には私たちが想定しているよりも少し若いかもしれないことを示唆しています。
第2四半期の初心者ゴルファーとリピーターの人数も同様に増えており、どちらも近年と比べて約20%増加しています。
問題はいつものように、業界がこれらのゴルファーを熱心な顧客に変えることができるかどうかということになります。それは彼らのゴルフ場での経験にかかっています。そして間違いなく、満足度を高め、ゴルフへの愛着心を育て、継続率を高めるようにサポートすることで実現できるでしょう。
このような新規ゴルファーの参入は、毎年発生する自然減によってある程度は相殺されることを自覚しておいてください。2020年には、経済的な苦境や健康・安全面での懸念からプレーを控えるゴルファーが出てくると考えられるため、この傾向はさらに顕著になる可能性があります。