サイトについて

 世界のゴルフマーケットが大きな転換期にあります。R&Aのリポートにあるように、全世界をマーケットとしてゴルフの普及が進められようとしています。キーワードは、国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)です。2017年に横浜カントリークラブで開催されたR&Aのサスティナビリティ・セミナーはゴルフ場及びゴルフ産業のSustenabirity(持続可能性)を探るためのセミナーでした。持続可能な社会の実現が世界テーマであり、ゴルフ産業の発展も産業としての持続性の維持と発展にかかっているわけです。

 R&AやUSGAを中心とした活動の中でマーケットとして取り組む課題は整理されてきています。それはジュニアゴルファーの育成に象徴されるゴルフ人口の増大(ゴルフの普及拡大)と女性のゴルフへの参加の拡大であり最大の社会的課題となっている健康へのゴルフの寄与です。日本で取り組まれている産業課題も同じです。世界レベルで同じ活動が求められているのです。日本のゴルフ業界も広く世界のゴルフ団体・業界と連携して活動しなくてはいけません。

 日本のゴルフ振興活動は、個別には多くの団体、ゴルフ場、用品メーカーなどでそれぞれに取り組まれていますが、いまひとつ大きな活動になっていません。情報も一元化ができておらず、それぞれの個別の情報は探すと結構あるのですが、全体像が掴みにくい状況があります。もう一つ、我々が利用できる情報として民間の調査機関のデータだけでなく、実は国が提供する情報もたくさん公開されています。そうした国内の情報だけでなく、海外のゴルフ団体・産業の活動情報を含めて情報の集積を目的にサイトを立ち上げることにしました。すべて公開されている情報をまとめ、ある時は分析を行います。一般的言われるOSINT(オープン・ソース・インテリジェンス: Open-Source Intelligence)という手法です。

喜田任紀