NGF(米国ゴルフ財団)から2019年の年間のラウンドが前年比1.5%増加し、総ラウンド数は4億4,000万ラウンドに達したと報告がありました。
 2019年は1895年以来最も雨の多い年でしたが、2019年後半5カ月間で増加したことから年間ラウンド数は増加しましたが、最近の3年間の数字を見る限り2016年の水準までの回復とはなっていないようです。米国はUSGAをはじめとして業界を挙げてマーケットの活性化に取り組んでいますが、それでも市場規模が拡大するまでには至っていないようです。米国の現状を考慮すると、少子高齢化、人口減少という社会構造が大きく変化している日本は米国や英国の取り組みを参考にさらに積極的な取り組みが必要ということになります。

 2016年を100として直近のラウンド数の推移を示しました。全体としては2016年の指数94で、パブリックコースの利用が93、会員制コースは97です。
パブリックコースでの回復ペースが会員制コースより弱く、市場拡大にNGFがOn Courseでの利用以上にゴルフコース以上にTop GolfをなどのOff Courseでの利用者の増加に注目していることが理解できます。Divercity=多様性という言葉が多用されますが、ゴルフの間口を広げる業界としての取り組みが重要になっています。これは日本でも同じです。

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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