全米に1万6500を超えるゴルフコースがある。普及状況などをまとめた
米国ゴルフ財団（NGF、National Golf Foundation）
2019年5月掲載
ゴルフ市場の下方修正はゴルフ場業界で広く認知されて危惧されているが、大局的にみれば、現実は大洪水が起こっているのではなくて、ゆっくりと確実にしずくがしたたるように少しずつ閉鎖が増えているということだ。米国は世界一のゴルフ場マーケットであり、世界中のコースの43％が存在している。
2018年末時点で、米国には1万4613のゴルフ場施設があり、コース数は1万6693だが、2017年と比較すると二つのカテゴリーとも1.2％の純減少だった。
閉鎖されたゴルフ場の数は、需要と供給のバランス調整の結果であり、閉鎖されたゴルフコース数は13年連続して新規オープンコース数を上回っている。2006年以来、米国のゴルフコース数の累積的な減少（18ホール換算）は8％になる。経変で変化を見ると、1986年から2005年にかけてコース数は44％増加している。これは、タイガーウッズのプレー（そして彼の人気）もありますが、急成長した経済の動きと一致する、前例のない経済成長の中にあった。そして、家を売るためにゴルフコースを建設するという欲望の結果です。
現在では、住宅用および商業用不動産を開発するための土地の需要の停滞がゴルフコースの供給量を修正させている。
ゴルフコースの閉鎖は、人口密集地域ではより価値指向強い公共施設になる傾向がある。フロリダ州、テキサス州、オハイオ州、カリフォルニア州、ニューヨーク州は2018年に最も多く閉鎖され、それらの地域はすべてが最もゴルフコースの多い上位6州だった。
概要をまとめると、2018年に198.5コース（18ホール換算）が恒久的な閉鎖となり、その数は前年より7コース少なかった。新規オープンコースは、過去2年間の15.5コース（18ホール換算）に対して、12.5コースだった。
新しいゴルフ場施設の多くは幹線道路から離れた場所に見ることができる。過去5年間に米国で新しくオープンした18ホールコースのほぼ半分（46％）は、主要都市（人口5万人以上）から50マイル以上離れた場所に建設されている。
2018年にオープンしたこのグループには、Mammoth Dunesやウィスコンシン州ネコサにあるthe Sand Valley Golf Resortの17ホールのサンドボックスパー3コースのようなレイアウトの評判の高いコースが含まれ、また、ミシガン州のアッパー半島にあるthe Island Resort and CasinoのSage Runとジョージア州コブタウンにあるOhoopee Match Club、ミズーリ州ホリスターにあるBig Cedar LodgeのOzarks Nationalの4コースはパブリックコースだ。
全米のゴルフコースの約75％はすべてのゴルファーに開放されており、その数は過去最高水準になっている。
2018年、米国内の公営ゴルフ施設数は過去最高の2515コースを記録している。これは、一部の公的機関が土地利用を管理するため、または地域住民への快適さを提供するために私有資産を取得したためだ。
ハイエンドのゴルフコースは多くの注目を集めているが、ゴルフゲーム全体としては手ごろな料金でプレーできるコースだ｡米国での18ホールのパブリックコースの平均的なプレー料金は35ドルだ。料金は、平日料金、ジュニアまたはシニア割引、ウォーキング、スタート時間帯別などのさまざまに設定されており、リゾートコースを除くと、平均グリーンフィは31ドルまで下がる。
新規ゴルフコースの建設は依然として非常に限られているが、業界は再投資に注目している。過去13年間で、推定1200件の主要な改修プロジェクトがあり、その結果、35億ドル以上の投資が行われている。この金額は、大規模なオーバーホール、つまり最低9ホールが少なくとも3カ月間は閉鎖されるプロジェクトのみを集計しており、コースをよりプレーしやすく、ゴルフを楽しくすることを目的とした小規模なリハビリプロジェクトは含んでいない。
2019年の見通しは、需要と供給のさらなるバランス調整が進むことから、総供給量の約1％から1.5％の閉鎖が予想され、最近に傾向と同じようになると予想される。大規模な改修プロジェクトは引き続きゴルフ市場への重要な投資形態であり、既存の供給力を強化しながら、新規コースのオープンは競争環境により、全国でおよそ10から20コースで制限的と予想される。