半期ごとのプレイ状況と”The Surge(急増)”の持続性について

ジョー・ベディッツ(NGF CEO: Joe Beditz)

2021年7月

 今年の初めから、いやそれ以前から最も頻繁に聞かれた質問は、ゴルフ活動(用具販売、ラウンド数、全体の参加者数)の上昇が2021年も維持されるかどうかということでした。私たちはこれまでずっと答えを保留してきました。そして今、二つのピークシーズンの月を比較するという初めての本格的なテストが行われ、その結果はとても良いものでした。

 先週、Golf Datatechが発表した最新のレポートによると、6月のラウンド数は全米で0.4%増、前年同月比では23%増となっています。さらに重要なことは、少なくともNGFにとっては、年間累計ラウンド数が2017-19年の平均を19%上回っていることです。[図1]をご覧ください。

 また、今回のデータで気づいたことは、天候による変動が通常に戻ったことです。降雨量が平均以上多かった地域ではラウンド数が減少し、降雨量が平均以下の地域ではラウンド数が増加しました。また、今年の累計ラウンド数は、パブリックコースでは26%増、プライベートクラブでは13%増となっています。これは、プライベートクラブでのラウンド数の増加がパブリックコースでのラウンド数の増加を上回った昨年とは逆の結果です。詳しくはこちら(https://www.thengfq.com/2021/07/june-2021-national-rounds-played-report/)をご覧ください。

図1

 先週お話を伺ったある業界のCEOは、ラウンド数が昨年並みに推移してくれれば最高だとおっしゃっていました。私もそう思います。実際、もし昨年の夏と秋の大幅増に匹敵するような状況が続けば、2020年に比べて9%増、2017-19年(Covid以前)に比べて24%増で年を終えることができます。これはすごいことだと思いませんか?

 米国のラウンド需要を把握するもうひとつの方法は、Googleの検索インデックスを監視することです。十数年前から、ゴルフボールの月間検索数の変動は、実際のラウンド数とほぼ一致しています。現在、ゴルフボールの検索人気は、2020年をわずかに下回っていますが、2019年を大きく上回っています。これが7月のラウンド数のトレンドになるのでしょうか?[図2]をご覧ください。

図2

 時間が経過することで、この好調なゴルフ市場の動きを持続し続けることは難しくなります。7月が終わり8月を過ぎると、トップシーズンの夏が終わります。その時には、今年がどのような年になるのかが、かなりはっきりとした感触を持って得られるはずです。

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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