2020年6月17日AMATEUR
ブラッド・ジーマー(Brad Ziemer)/ブリティッシュコロンビアゴルフ協会
スタート時点では期待していたラウンドでしたが、またしてもずさんなプレーのために期待は外れ、悔しい一日でした。しかし、私のスコアは決して悪い時ばかりではありません。ま、スコアにもかかわらず、ブリティッシュコロンビア州サリーのピースポータルゴルフコースでの最近のラウンドにはいくつかの素晴らしいものがありました。
私は携帯電話アプリの歩数計をチェックした時、私のラウンド中の歩数は1万3000歩以上であったことを教えてくれていましたし、歩行距離は約9キロでした(明らかに、私はすべてのショットをフェアウエイの真ん中に、まっすぐに打ったわけではなかったわけですが)。
また、私は23階建ての建物の階段を上ったのと同じ体験をし、これはピースポータルGCが丘陵地だという証ですが、スコアカードに記録する数字よりも、このような数字は、ゴルフが身体に良いと確信を与えてくれます。
医学の専門家も同意している
「ゴルフは、身体的にも精神的にも、また男性にとっても女性にとっても素晴らしいスポーツであり、間違いなく健康を促進します」と語るのは、バンクーバーの泌尿器科医であり、カナダ男性健康財団の共同創設者でもあるラリー・ゴールデンバーグ博士です。「純粋な健康面での観点から見ると、ゴルフは運動であり、運動は長寿につながり、それはすべての年齢でより良いメンタルヘルスへの効果があります」。
私はそうした効果を好んで運動に例えます。「あなたは毎日飲まなければならない薬剤があって、それが大腸がん、乳がん、前立腺がん、アルツハイマー病やその他の認知症、心臓発作、脳卒中のリスクを下げると言ったら、あなたはその薬剤を飲むでしょうか? その薬剤は運動と呼ばれています。このエビデンスとなる文献や研究結果があり、定期的な運動があらゆる健康面への効果を促進することを証明しています。「認知症のリスクを減らし、多くの神経疾患の進行を遅らせることも含まれています」。
平均的なゴルファーは、ゴルフゲームが彼らのために役に立っていることに注意を払う必要はありません。それはボールが狙ったところに飛ばなくても、その結果にイライラするでしょうが、彼らはスコアが悪い日にも、ゴルフゲームは彼らに多くの恩恵を返してくれていることを知っています。
ホワイトロックに住む75歳のダグ・ストーン氏は、ゴルフコースで気分が落ち込む日はそれほどありません。彼のシングルハンディキャップゴルファーで、彼のホームコースであるピースポータルでは、しばしばエージシュートを達成します。多くの場合、仲間のメンバーは、ストーン氏とのラウンドの後に、急いで財布を取り出さなくてはいけないことが多く、イライラさせられます。
当のストーンは体調が良く、ゴルフのおかげで体調を維持できているといるわけです。「ゴルフは私の肉体的、精神面での健康にとって重要な要素です」とストーンは話しています。「現在、ピースポータルでは週に3回プレーしています。毎ラウンド、緊張感のあるプレーをしています。私はカートを押してプレーします。絶対にカートには乗りません。ピースポータルには短くて急な坂がいくつもあり、心肺機能を高めるには最適です」。
「精神的には、ゴルフは常に集中力と決断力が求められることから、メンタルヘルスという点で役立ちます。また、ゴルフは仲間との交流の場にもなっています。このことは、現在のCOVID-19のパンデミックの中で、天の恵みであることが証明されています。ゴルフに夢中になっていたからこそ、75歳になった私の身体は今のような健康が維持できているのでしょう」。
ブリティッシュコロンビアゴルフ協会の最高経営責任者であるクリス・ヨナソン氏は、ゴルフが健康に大きな効果をもたらすことを個人的な経験から知っています。「それは私が多発性硬化症を患っていますが、私が多発性硬化症であることは秘密ではありません」とヨナソンは話しています。golfandhealth.orgの研究報告も読みましたが、データで証明されているポジティブな効果に驚きました。パーキンソン病、認知症および何百もの他の健康問題はゴルフを体験することで改善効果を得ることができます。ゴルフがどれだけ上手いかではなく、ゴルフがどれだけ人生のクオリティを向上させるかが重要なのです。
ジヨナソン氏は、ほとんどのゴルファーはゴルフをすることで得られる健康上の利点を認識していると言います。しかし、ヨナソン氏は、ゴルフ業界が精神的、肉体的な健康上の利点をゴルファー以外の人々に広めるためには、まだやるべきことがあると認識しています。「ゴルフの健康上の利点については、議論を始めたばかりだと思います」と言います。ゴルフと健康週間は2019年に開始され、ブルーク・ヘンダーソンはアンバサダーの一人です。残念ながら、2020年のゴルフと健康週間はパンデミックのために延期されました。
ゴールデンバーグ氏は、前立腺がん患者との仕事を通じて、ゴルフが大病からの回復に効果を出していることも知っています。「前立腺がんを患った男性の中には、定期的にゴルフをしている人がたくさんいます。私が担当している50~80歳代の男性の多くがゴルフをしています。ゴルフは治癒のプロセスを助け、野外に出て、新しいがんとの世界に適応するのに役立つと思います。鬱や不安、ストレスと闘うのに役立つと思います」と語っています。
ドン・グリフィス氏はそれを証明することができます。ロイヤル・カナディアン・ゴルフ・アソシエーション(現ゴルフ・カナダ)の元会長であるグリフィス氏は、生涯にわたってゴルフを愛してきました。彼は1950年代後半から1960年代前半にブリティッシュコロンビア大学のゴルフチームでプレーし、82歳になった今でもバンクーバーのホームコース、ポイントグレイゴルフ&カントリークラブで週に3、4回プレーしています。彼は一歩一歩歩いてプレーしています。
グリフィス氏は、ゴルフのおかげで長生きできたと考えています。また、13年前に前立腺がんと診断された際には、この大きな健康問題からの回復にも役立ったと話します。「手術を受けてからプレーを再開できるようになるまでには少し時間がかかりましたが、一度復帰してからは、外に出てプレーすることが自分のためになっていると感じました」とグリフィスは言います。
「ゴルフは、私を生きさせてくれたものの一つだと思います。私にとって、ゴルフは肉体的な面だけでなく、精神的な面でも素晴らしいゲームです。外に出て、ゴルフ仲間とコミュニケーションをとることは、本当に楽しいことです」。
バンクーバーの病院で、心臓・血管健康センターのディレクターであるソール・イセロフ博士は、単純な常識として、ゴルフが、運動として、心血管の健康のための重要な利点を持っていることを示唆していると言います。しかしイセロフ博士は、彼自身熱心なプレーヤーであり、ゴルフゲームには巨大な社会的なメリットがあることを知っていて「人との社会的な相互作用の利点が運動と同じくらいあると思います」とイセロフ博士は話します。
ゴルフは良い散歩だと思われていないかもしれませんが、あなたのスコアや技術レベルに関係なく、ゴルフゲームがあなたのためによいことを忘れないで下さい。
出典:https://golfcanada.ca/article/golf-played-well-not-well-immense-health-benefits