~ 賭け金がかかった試合での会話のやり取りほど楽しいものはない ~

2023年9月21日

 2年に1度、ライダーカップとソルハイムカップが開催され、”チームゴルフ”に注目が集まります。女子はスペインでソルハイムカップが開催され、男子はイタリアで開催されます。

 レクリエーションゴルフにおけるチーム戦といえば、仲間意識が最大のセールスポイントであることが、私たちの調査で確認されています。

 コア・ゴルファーの約90%が、チャリティ・スクランブルや仲間とのチーム戦、メンバー・ゲスト・イベント、高校、大学などのクラブチーム戦など、「チームゴルフ」を経験したことがあると答えています。スクランブルは最もポピュラーな形式で、回答者の81%がプレーしており、次いでベターボール、ベストボールと続き、3分の1以上のゴルファーがライダーカップ形式のチームイベントに参加したことがあると答えています。

ゴルフはもっとチーム競技を増やした方がいいのだろうか?

 ライダーカップやソルハイムカップの他にも、プレジデンツカップ、PGAツアーのチューリッヒ・クラシック、ウォーカーカップやカーティスカップ、パーマーカップなどのチーム戦があります。

 トップアスリートがチームを構成するモデルが登場するのは避けられないようです。タイガー・ウッズ、ローリー・マキロイ、マイク・マカーリーが参加するTMRWスポーツが開発し、2024年1月にデビューを予定しているゴルフリーグがそれに該当するでしょう。

 タイガー、ローリー、そしてジャスティン・トーマス、コリン・モリカワ、リッキー・ファウラーなどの多くの選手たちが、3人でチームを構成して参加します。月曜のゴールデンタイムにテレビで放映されます。

 “フォーボール”や”フォーサム”との違いは、ゴルファーを混乱させるかもしれませんが、ベストボールやオルタネートショットとも呼ばれるこの種のゲームは、試合のプレッシャーが一人の肩ではなく二人の肩にかかることに変わりはなく、それが重要な点です。

 ほとんどのレクリエーションゴルフにおけるチーム・フォーマットの意図は、プレーするパートナーからの「バックアップ」を提供されることであり、より少ないストレス、それはより多くの楽しみを意味します。最大のハードルは、多くの人の頭の中にある「ゴルフは個人競技である」という概念だといえます。

 コア・ゴルファーの約2倍が、チームゴルフよりも「個人」のゴルフを好むと答えていますが、調査対象者のほぼ4分の3が、チーム・コンペやイベントがもっと普及すれば、もっとプレーしたいと答えていることは注目すべきポイントです。

 特定の競技形式そのものよりも、ゴルファーは社交的な側面や、たとえ相手が一人であってもグループの一員として競技に参加することが最大の魅力だと答えています。

 だから、ライダーカップとルハイムカップの組み合わせが、ちょっとしたチーム戦に火をつけるとしたら、それはあなただけではないはずです。

グレッグ・ネイサン(Greg Nathan)

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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