2022年5月20日

USGA中部地区農学者 ポール・ジェイコブス(Paul Jacobs)

ティーグラウンドやフェアウェイのディボットを修復することは、ゴルファーがラウンド中にコースコンディションを改善するのに役立つ方法の一例です

 ゴルフはかつてないほどの人気の中で、ほとんどのゴルフ施設でラウンド数がうなぎ登りに増えています。事実、米国ゴルフ財団(NGF)のデータによると、昨年のラウンド数は2000年よりも多く、この年はタイガー・ウッズが「タイガー・スラム」を達成し、メジャー3勝(全米オープン15打差)を挙げ、PGAツアーで9勝を挙げた年であったことを考えれば、現在の状況はマーケットにとって魅力的です。当時もゴルフは盛んでしたが、最近はさらに忙しくなっています。

 ほとんどのゴルフ施設でラウンド回数が増えたことで、ゴルファーにとってスコア以上に集中することがこれまで以上に重要になっています。スイングのコツやコースマネジメントの戦略など、ゴルファーに役立つ記事はたくさんありますが、この記事では、ゴルファーがどこでプレーしていても、コースコンディションを向上させるために注目すべき五つのポイントについてご紹介します。

1.ティーグラウンドやフェアウェイのディボットを修理するか、ディボットミックスで埋めてください。フェアウェイにできたディボットからプレーするのを好む人はいませんし、ディボットでいっぱいのティーグラウンドは見苦しく、芝の回復を遅らせ、ティーアップするのに滑らかで平らな場所を見つけるのを難しくします。

2.ティーといえば、ティーショットを打った後、ティーを持って行くか、ティーマーカーの横に置いておくとよいでしょう。こうすることで、メンテナンスチームが清掃作業を迅速に行うことができ、朝早くコースの芝を刈込み、ゴルファーの邪魔にならないようにすることができるのです。

3.グリーンにボールがのったら、自分のボールマークともう一つを修理してください。ゴルファーは皆、滑らかなパッティンググリーンを望んでいます。ですから、自分の果たすべき役割を確実に行い、後ろの組があなたと同じ滑らかな状態を得られるようにしてあげましょう。メンテナンスチームは、しばしば午前中に修理しますが、一日を通したグリーン面の状態はゴルファー次第です。

4.カートの往来は、特に交通量の多いエリアでは、コースコンディションに壊滅的な打撃を与えることがあります。特に交通量の多いエリアでは、カートの往来はコースコンディションを悪化させます。芝は増える交通量に対応できないので、ストレスで傷んだ芝が回復できるように、コース上のカート標識、ロープ、杭などの指示に従うことが重要です。また、グリーンやティーグラウンドの近くでは、カートは通路を通るようにしましょう。

5.バンカーからのプレーでは、足跡や邪魔になりそうなところを均しましょう。パンデミック時にレーキが撤去され、バンカーをレーキングしないことに慣れたプレーヤーが多かったと思いますが、ほとんどのゴルフ施設でレーキが復活していますので、ある場合では使用すること。また、急斜面のフェースを傷つけないように、バンカーには必ず低い方から入るようにしましょう。

 これは、ゴルファーがコースコンディションの改善に貢献できる方法についての長い記事になる可能性があるものの短いリストです。メンテナンスチームは最高のコンディションを提供するために懸命に働いていますが、現在抱える労働力問題により、チームはより少ないスタッフで、より多くのゴルファーに囲まれながら、同じ量の仕事をこなすには以前に増したより少ない時間しか残されていないのです。しかし、私たち一人ひとりが自分の役割を果たせば、すべてのゴルファーが楽しめるようなコースコンディションに改善することができるのです。

出典:Course Care: Golfer Edition (usga.org)

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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