ナショナル・ゴルフ・ファンデーション(NGF)
2020年6月
ナショナル・リンクス・トラスト(NLT)は、建築家のトム・ドーク、ギル・ハンセ、ボー・ウェリング、開発業者のマイク・キーザー、トルーン・ゴルフの支援を得て、ワシントンD.C.にある三つの市営ゴルフ施設の長期リースについての交渉を始めました。
国立公園局は、9月30日までにリースを開始することを目標に、ナショナル・リンクス・トラストとの交渉を開始しました。
NLTは、全米に所在する自治体のコースを対象に、手頃な価格で、アクセスしやすく、魅力的なゴルフコースを保存・保護するために設立された非営利団体です。ゴルフコースデザイナーでワシントンDC出身のマイケル・マッカートイン(Michael McCartin)とウィリアム・スミス(William Smith)両氏によって設立されたこの団体で、ゴルフ場の修復と復旧に数年間で数百万ドルの投資を提案しています。
「これらの土地は単なるゴルフコースではありません。これらの施設は、ゴルフを手頃な価格で楽しむことができるユニークな文化的・娯楽的資源です。私たちの計画では、三つのゴルフコースの歴史を称えることを求めています。特に、ワシントンD.C.地域と全国の公共ゴルフ場とレクリエーション施設の総合的な役割に注目しています」とマッカートイン氏は話しています。
「また、高齢者、退役軍人、障害者、ゴルフ初心者など、十分なサービスを受けていない地域社会にレクリエーションの機会を提供できることを楽しみにしています」と述べています。
NLTはTroon Golfと提携してリース契約を締結しました。バンドン・デューンズ、サンドバレー、キャボットなどのゴルフリゾートを開発してきたキーザー氏がNLTのシニアアドバイザーを務めており、ドーク、ハンセ、ウェリングの各氏はD.C.コースの改修のための設計を担当します。
ドーク氏のルネッサンス・ゴルフ・デザイン社はイースト・ポトマック・パークの27ホールを修復したいと考えており、その中にはウォルター・トラビスのオリジナルであるリバーシブル9ホールも含まれているとフライドエッグ社の担当者は伝えています。さらに、ハンセゴルフデザイン社はロッククリーク公園でウィリアムフリンの設計を改善することに同意しており、タイガーウッズのTGRデザイン社の上級設計コンサルタントであるウェリング氏は、ラングストンの改修を監督すると、フライドエッグ社は話しています。ラングストンが1939年にオープンした時、それは黒人ゴルファーに門戸が開かれた米国の限られた20コースの一つでした。フライドエッグ社によると、近年では、短期リースオペレータがワシントンD.C.の老朽化したゴルフ施設の不動産への投資を重要視することに落胆しており、長期リースが導入されれば、50年間の長期リースが可能になる可能性があるという。
NLTはまた、若者、歴史的施設愛好家グループ、地域コミュニティに奉仕するというビジョンとコミットメントを共有する市民団体、慈善団体、環境団体と提携しており、その中にはFirst Tee of Greater Washington, DC; Golf. My Future. My Game; Anacostia Watershed Society、その他多くの団体が含まれています。NLTは、ゴルフデザインと開発の最高レベルでの実績を誇るチームで構成されており、資金調達、開発、農学、メンテナンス、施設管理、将来に向けた経済モデルなどの専門知識を持っています。
スミス氏は、「私たちの目標は、これらのコースを設立当時の姿に戻すだけでなく、他の歴史的・建築的に重要な要素を完全に復元することです。私たちは魅力的なコミュニティの集会場を開発する計画を持っており、これらの公園に来援し楽しみたい人、ゴルファーもそうでない人に対しても同じ様に、環境的に健全なオープンスペースを維持することを約束しています」と述べています。
ムニシパル(市営)ゴルフ施設は、ゴルフの歴史の中で長い歴史を持つ施設であり、これらの施設は、ゴルファーが初めてプレーする場所であり、また、ゴルフが最も手頃な価格で、町や市、郡のあらゆる年齢層や人口層の人々が利用しやすい場所でもあります。多くの場合、過剰開発によって息もできなくなった過密地域にオープンスペースのオアシスを提供しています。
米国の2,500を超える地方自治体のゴルフ施設には、約2,900の公営コースがあります。