女性ゴルファーを増やすことが日本だけでなく多くのゴルフ先進各国の命題となっています。しかし女性ゴルファーを増やそうと声高に叫んでも具体的な対策が講じられない限り、増えたらイイナという願望に過ぎないかもしれません。といって素晴らしい対策があるなら既に取り組まれているはずです。まずは仮説を立てて、実施し、成果を検証する。増えたのであればその理由を見つけるわけです。変化がなければ、対策が効果を上げなかった理由を見つける。その前に、現状の分析をしなくては、成果比較ができません。また、仮説を立てるにしても、現状把握は絶対条件です。

 今回、月刊ゴルフマネジメント2023年3月号で、社会生活基本調査の過去5回(20年間分)から女性ゴルファーの生年で人口の変化を追ってみました。同世代を一つの括りとして同世代の動きを見るコーホート分析という手法です。

 女性ゴルファーを増やそうと考えると、結婚、出産、育児とライフステージという女性をめぐる社会環境要因が大きく影響します。自由時間が取れなければゴルフなんてとても・・・ということです。といっても、ゴルフ人口を増やしたいとなれば、男性ゴルフ人口をこれ以上増やすことの方が難問だと思います。米国でも英国でも女性マーケットに大きな期待をかけています。R&Aは「女性と家族」がテーマです。米国は、ゴルフコース以外のオフコースで増えているゴルファーをグリーンに呼び込もうといのがNGF(米国ゴルフ財団)の提案です。

 さて、日本の世代別女性ゴルファーはどんな動きをしているのでしょうか。

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By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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