2022年12月21日

 1年前の今頃、私たちは、アメリカのゴルフコースではこれまで以上に多くのプレーが行われ、記録的なラウンド数で2021年を終えようとしていました。

 しかし記録的だったこの1年を通じて、疑問を持ち続けました。好調な需要は落ち込むのか? 新型コロナのゴルフへの寄与は衰えを見せ始めるのだろうか?

 そして2022年の状況は、1年前と比べると若干の減少が見られるものの、需要動向よりも天候に起因することが多いようです。

 11月のラウンドデータの発表が間近に迫っていますが、2022年は10カ月中6カ月で前年比マイナスとなったことが注目され、11月も前年同月比で減少する可能性が高いという予測です。これは、オペレーターからのフィードバックと天候に起因するゴルフプレー可能時間の19%減少に基づくものです。今年の残り状況を予想すると、プレーの量がかなり少なく、冬季の施設閉鎖を考慮すると、2021年の記録的なプレーレベルにわずか2~3%足りない程度で終わることになると考えられます。この状況は決して悪くはありません。

 ここで、重要なポイントが二つあります。

 一つ目は、この予想される前年同期比の変化は、天候に関連した典型的な前年同期比の変動(年間約±2~3%)に沿ったものであるということです。

 第二に、2022年は依然として歴史上最も生産的なプレー状況が継続している点です。2022年を予測するなら、総ラウンド数は2020年と2021年の間のどこかに位置することになります。そして、平均値を見ると(あるいは上のビジュアルだけでも)、直近の3年は、パンデミック前の3年間の平均値を大きく上回っていることがわかります。(比較した二つの3年間を比較すると、Covid期間のラウンドは約16%増加しています)。

 2023年に向けて、よく聞かれる質問のひとつに、「このラウンド数を維持できるのか」というものがあります。2022年は、不確実性が高く断言できない側面がありましたが、2023年は、インフレ、金利上昇、景気後退の可能性、世界的な市場や政治の不安定さなど、さらに多くの不確実性が待ち受けています。

 では、このような不確実性を考慮しても、ゴルフはレクリエーションの優先事項であり続けることができるのでしょうか? この3年間、私たちが乗り越えてきた他のチャレンジや不確実性から判断すると、それは確かに可能ではないかと思われます。今後ともよろしくお願いします。

それでは、よいお年をお迎えください。

ジョセフ・ベディッツ(Joseph Beditz)

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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