2022年08月05日
ザック・ニコルディス(Zach Nicoludis USGA中部地区農学者)
コース管理者(グリーンキーパー)は、特に夏の暑い時期には、芝の健康状態を保つことに常に気を配っています。しかし、ストレスの多い天候が続くと、有機物レベルが高くなるなどの要因が加わることで、芝生の健康問題を悪化させる可能性があります。
こうした状態から多くのゴルフコースで、特にフェアウェイやティーインググラウンドに有機物が過剰に蓄積される原因となっています。理由としては、リソースが不足しているのか、混乱を避けようとしているのか、ゴルフ(プレー)のスケジュールが忙しいのかといったことが考えられますが、対処をこれ以上先延ばしにすることはできません。有機物のレベルが気になる場合は、春か秋に耕種作業を計画し、失われた時間を取り戻すことが重要です。
有機物のレベルが過剰かどうかを判断する簡単な方法は、灌漑作業または少量の降雨の後に、問題の芝生からサンプルを採取することです。サンプル上部からスポンジのように水が絞り出されるようであれば、有機物レベルが高すぎることになります。土壌の上部の数インチの部分が層状にチョコレートケーキのような状態が確認できれば、有機物レベルが高すぎることが目で確認できます。スクイーズ(絞る)テストで問題が見つかった場合、定期的にサンプルを研究施設に送ってテストすることです。その疑いを晴らすとともに、耕種作業や投入物が有機物含有率に与える影響を長期に渡って追跡することができます。
この問題を解決するには、通常、コアエアレーションやバーチカルカットが有効です。有機物レベルを下げるために耕種的管理プログラムにどのような変更を加えるべきか、より詳しい情報をお求めの方は、エアレーションやバーチカル作業を行う前に、USGA地域の農学者に連絡を取り、コースコンサルティングサービスの訪問を設定してもらうとよいでしょう。