ロッキーマウンテンGCSAは、コロラド州のゴルフコース管理者向けのベストマネジメントプラクティスガイドをリリースした
スーパーインテンデントと業界の専門家で構成される委員会は、168ページのコース管理読本をまとめる
2019年11月8日
ゴルフコースインダストリー誌スタッフ
●BMPの実践・普及を推進するGCSAAは、各支部単位でのBMPガイドの作成を推進している。従来のBMPの考え方に加え国連が進めているSDGｓ（持続可能な開発目標）の考え方に基づいた内容で進められている。モデルとなるガイドがこのコロラド州のガイドだ。その内容がGolf Course Industry誌で紹介されている。間違いなく日本でも各産業で対応が求められることになり、ゴルフ場も例外ではない。日本のゴルフ業界ではどこがSDGｓへの対応を考えているのだろう。米国に比べて何周遅れているのか、大丈夫なの？と心配になる。環境が違うのだから、参考にすべきだが、真似をすれば済む内容ではない｡
ロッキーマウンテンゴルフコーススーパーインテンデント協会（RMGCSA）は、コース管理のベストマネジメントプラクティス（BMP）ガイドブック（以下ガイド）をリリースした。このガイドブックは、12の主要分野を網羅する総合的なBMPを通じて、環境管理、ゴルフコースのプレイアビリティ、コロラドゴルフ業界の健全性を促進する。
まとめられたBMPガイドは、芝生表面水管理、花粉媒介生物の保護、水質管理、肥培管理、統合害虫管理、エネルギーなどを含む各セクションを網羅している。 BMPの主な機能（目的）は、ロッキーマウンテンゴルフコースのスーパーインテンデントとメンテナンスの専門家にガイダンスを提供することにある。
「これはRMGCSAにとって重要なイニシアチブです。567人のメンバーは、環境に常に配慮しながら、最高水準の管理に取り組んでいます」と、ウェストミンスター市の公園およびゴルフコースマネージャーでありBMP運営委員会の共同議長であるランス・ジョンソンは述べている。「ゴルフは州内のレクリエーション、健康増進活動、経済活動の重要な推進力であり、このガイドは、協会メンバーがコミュニティ内でゴルフコースの持続可能性とコラボレーションをサポートするために自分の役割を果たしていることを確認するのに役立ちます」と話している。
RMGCSAのガイドブックは、国連が取り組む持続可能な成長目標を統合を表明した2番目の州の宣言でもある。 SDGs、またはグローバル目標は、貧困を終わらせ、地球を保護し、平和と繁栄を促進するための普遍的な行動の呼びかけだ。ガイド全体の各セクションは、それぞれのSDGに合わせて、ローカルおよびグローバルな影響を行使することを示している。
「ゴルフコース、およびそれらが提供する生態系サービスは、コミュニティの自然資本の貴重な貢献者になる可能性があります」と、サステナビリティコンサルティング会社のRadius Sports Groupの社長Gina Rizzi氏は述べている。 「地表水のろ過、花粉媒介生物」の保護、緑地の開放、野生生物の生息地などの保護は、特に都市環境ではすべてが重要です」
USGAとPGA TOURの支援を受けたアメリカのゴルフコーススーパーインテンデント協会は、各州におけるガイドラインを2020年までの作成を支援するために、ゴルフ環境研究所を通じて各州支部に国家BMPテンプレートと助成金を提供しました。RMGCSAのBMPガイドは、コースを管理するスーパーインテンデントと業界の専門家で構成される委員会によって執筆された。 Radius Sports Groupは、ガイドの開発を支援し、コロラド州公衆衛生環境局、コロラド州立大学、北部コロラド水資源保護区、デンバーウォーター、コロラドスプリングス電力などの業界のリーダーや関係者との関係者の協力を得て実施された。
「コロラド州のゴルフメンテナンスの専門家は業務に専念しており、重要な天然資源を節約しながら、最高のプレー条件を作り出すために精力的に働いています」とジョンソンは話している。「BMPは、コロラド州のすべてのスーパーインテンデントにとって貴重なリソースであり、すべての利害関係者にとって優れた参考資料です」
Colorado Golf Industry BMPガイドは、www.rmgcsa.org またはwww.rmegi.org から入手できる。