2009年は厳しいリセッションに襲われました。私たちは米国のゴルフ場とゴルフクラブの財務状況について調査を行い、2016年には、その後の市場の変化を確認するために再度調査を行いましたが、今回、COVID-19下でのゴルフマーケットについて調査を行いました。
2009年と2016年は、パブリックコースの約4分の1が財務面の悪化が認めました。プライベートクラブでは、2009年は21%で財務状態の悪化が見られましたが、7年後にはその割合は14%にまで低下しています。
これらの調査結果は自己申告による財務状態の把握でしたが、健全性を示す経営指標は妥当であったでしょうか? 評価は妥当でした。
・財務の健全性を 0~10 段階の評価基準で 0~4 と評価した前回のサンプルでは、この内の20%近いパブリックコースが廃業しました。
・同様に健康状態を「0~4」と評価したプライベートクラブの3分の1は、現在、閉鎖されているか(7%)、セミパブリックのゴルフコースやパブリックコースに転換(26%)しています。
現在の状況はどうでしょうか? 大幅に改善されています。下の図をご覧ください。
以前の調査と比較して、財務状況が良好であると報告する米国のゴルフ施設の割合は劇的に増加しています。また、現在の状態が悪い(0~4)と回答しているのは、パブリックコースとプライベートクラブを合わせても10件に1件以下の割合になっています。
特にパブリックコースでは、夏の落ち込みは財務状況に大きな影響を与えました。2020年は、パブリックコースの14%が財政難に陥っていると評価していましたが(2016年の25%から減少)、平均2000回以上のラウンド数増加のおかげで、現在ではその割合はほぼ半分(8%)にまで減少しています。
では、問題を抱えたままのコースやクラブにはどのような共通点があるのでしょうか?
・それらは、9ホールおよび/または価値の低料金の施設(<$40)であることです。
・過剰供給/の状況が悪いと報告している。
・過去5年間、資本増強のための投資をほとんどしていない、または何もする予定はない。
ここでのポイントは、米国のゴルフ施設の全体的な財務状況が2016年以降、大幅に改善していることです。そして、財政的に「リスクを抱えている」施設が少なくなったことで、閉鎖や運営形態転換のペースが鈍化しており、市場が均衡に近づいていくことを期待したいところです。
皆様が素敵な感謝祭を過ごせますように。
ジョー
ジョセフ・F・ベディッツ博士
社長兼最高経営責任者
米国ゴルフ財団