2023年6月15日
 父の日、全米オープン、そして夏のゴルフシーズンの幕開けとトピックが重なり、半期を迎える6月はゴルフ用品販売においても最も注目されます。
 では、2023年半期における、ゴルフクラブやゴルフボールに対する購買意欲はどのようなものだったのでしょうか。
 以下は、当社が集計した「業界販売レポート」からの抜粋です:
 累計では、ボールとクラブの売上は前年比2%増で、パンデミック前の基礎指数(2019年)を51%上回る水準で推移しています。増やしている原因の一部は、需要増とコスト(材料、研究開発、輸送、労働など)の上昇が生んだ副産物である価格上昇に起因するものですが、それは、パンデミック後のゴルフの上昇の持続性をよく説明しています。
 6月に入り、ゴルフクラブの出荷額は2022年の中間期と比較して約4%減少していますが、ゴルフボールは約18%増加しています。※1。

 米国経済をマクロで見れば、ゴルフ用品市場での消耗品消費への制限があるのは当然です。この傾向はゴルフ以外にも及んでおり、マッキンゼー・アンド・カンパニーは最近、高所得者層の消費支出の伸びが2年以上ぶりにマイナスとなったことを指摘しています。そして、世帯収入が10万ドル以上の人たちは、低所得者層よりも積極的に支出を減らしていることを指摘しています。
 小売業者によると、クラブの売上げは1年前の同時期と比較して横ばいまたは出遅れているものの、近年のパンデミック前と比較して増加傾向にあるとのことです。また、ボールの売上げが昨年のペースを上回る、あるいは同程度であることは、プレーレベルの継続的な上昇を示す指標となります。
 全米オープン、そして父の日、夏のゴルフシーズンの幕開けをお楽しみください!
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※1 50年以上にわたり、ゴルフ用品メーカーはNGFに毎月の売上をユニットとドルベースで報告しています。売上高は集計され、参加メーカーに報告されます。

Reprinted with permission of NGF

ジョセフ・ベディッツ

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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