前書き
ゴルフは、コロラド州の中で重要な位置を占めています
コロラド州におけるゴルフの直接的な経済効果は2019年では13億ドル(約1470億円)と推計され、ゴルフコースは野生生物の生息地や生活の質の向上のために約3万3,061エーカー(約134㎢)というグリーンインフラの整備に貢献しています。
コロラド州におけるゴルフの存在意義は大きく、ゴルフダイジェスト誌のトップ100リストに入っている三つの施設を含む、世界的に有名な施設があります。ホリヨークのバリーニールゴルフクラブ、キャッスルロックのキャッスルパインズゴルフクラブ、チェリーヒルズビレッジのチェリーヒルズカントリークラブの三ゴルフ場の他に北米で最も評価の高いゴルフリゾートのひとつであるコロラドスプリングスのブロードムーアゴルフリゾートがあります。この他にも、ゴルフ用品の製造、ゴルフビジネスのコンサルティング、各種ターフサービスなど、ゴルフに関する重要な企業が州内に存在します。
ゴルフというスポーツは、フィットネス、レクリエーション、屋外での余暇時間を提供します。また、経済効果や環境保全にも貢献しています。コロラド州の236のゴルフ施設は、ゴルフ関連の観光や小売店での消費、ゴルフコミュニティでの住宅用不動産の価値向上や新築住宅の建設、産業界の雇用、サプライチェーンへの影響、慈善事業などを通じて、多くの市や町の決定的な経済要素となっています。
コロラド州のゴルフ産業は、そのサプライチェーンや従業員の個人消費を通じて、関連する産業に経済的影響を与えています。ゴルフは、ゴルフ施設にサービスなどの供給を行うコロラド州の企業を間接的に支え、観光客の消費を促進し、小売店の売上げを支えます。メジャーなプロゴルフトーナメントは、直接的な経済効果をもたらし、州全体の魅力を高めます。開催される地元のゴルフイベントは、さまざまな慈善団体や財団の貴重な資金調達手段となっています。本報告書のコロラド州への経済効果は、2019年の経済データを参照しています。このデータは、2003年に発行されたコロラド州経済効果報告書との比較分析の基礎となるものです。
環境面では、ゴルフは、緑地を通した地表水のろ過、野生生物の生息地など、コロラド州に貴重な生態系サービスを提供しています。業界は、水資源の保全、野生生物の生息地、健康と安全、最適なコースコンディションを促進するために、2019年に「コロラド州ゴルフ業界ベストマネジメントプラクティス(BMP)ガイド」を発行しました。このBMPガイドは、全米ゴルフコース監督協会(GCSAA)、ゴルフのための環境研究所(EIFG)、ゴルフのためのロッキーマウンテン環境研究所(RMEGI)、米国ゴルフ協会(USGA)、PGAツアーの支援を受け、ゴルフが提供する生態系サービスが次世代に向けて維持・強化されることを目指した取り組みをさらに進めています。
本報告書のコロラド州への環境貢献には、2018年の水利用と保全、さらに省エネと廃棄物処理の環境データが含まれています。このデータは、2003年に発行されたコロラド州経済影響報告書との比較分析の基礎となります。また、州の報告書、米国地質調査所の2005年の調査「コロラド州のゴルフ場の灌漑用水使用量の推定」との比較を行い、将来のベンチマークの基準としています。
出典:Introduction — Colorado Golf Economic & Environmental Impact (coloradogolfimpact.org)
Colorado Golf Economic & Environmental Impact (coloradogolfimpact.org)