2020年5月12日
COVID-19発生時のゴルフ場の必須整備事項
バージョン3アップデート
更新のご案内
イングランドおよびウェールズの政府規制変更に伴い、ゴルフコースにおける必須メンテナンスに関する声明の更新（バージョン 3）がBIGGA（英国国際グリーンキーパー協会）の協力を得て作成され、公表します。
イングランドおよびウェールズでは、安全な定期メンテナンスの実施が可能です。イングランドとウェールズの政府規制の変更は、ゴルフクラブの再開を意味します。その結果、安全な作業方法が整備され、すべてのゴルフ施設でスタッフが危険にさらされないようにするための厳格な対策を実施することで、イングランドとウェールズでは、日常的なメンテナンスを再開することができます。コース管理スタッフの人数と作業時間は、安全な作業工程に合わせて調整すべきです。これらには以下が含まれますが、すべてが適用されるものではありません。
– 衛生面と社会的距離の確保
– 従業員は別々に仕事をするようにする
– 1人の作業員に対して個別に機械を割り当てて共用しない
– 複数のスタッフが現場にいる場合は、勤務時間や休憩時間をずらす
– 共用部分の使用を制限または禁止する
– ドアハンドル、燃料ポンプ、共用機器などの設備機器は、接触する表面を定期的に消毒する
– 明確で明示された労働政策があることを確認する
– ゴルファーとコース管理スタッフは互いに離れていることを確認し、社会的距離を保つようにする
北アイルランドとスコットランドでの必須メンテナンス
北アイルランドとスコットランドでは政府の規制により、ゴルフコースは閉鎖されたままです。この文書の第2版からの必須メンテナンスガイドラインは、以下の文章中のアスタリスク*で示されたセクションを除いて変更されていません。
刈り込み作業
グリーンは成長速度に合わせて週3回を上限に刈り込みます。
病気の蔓延を防ぐために、刈り込みをしない日には、必要に応じて露の除去を考慮する必要があります。
ティーとグリーンの周囲は、成長スピードに応じて、週に2回を限度として刈り込みを行うべきです。
フェアウェイは、成長スピードに応じて、週に1回を限度として刈り込みます。
管理対象のラフと芝の歩経路は、週に1回を上限として、必要性に応じて刈られるべきです。
直接プレーに関係すると考えられるラフだけの刈り込みを行い、プレーにあまり関係ない場所については自然な成長に任せるべきです。
すべてのエリアでは刈高は場所によって異なりますが、葉が細いタイプの芝生エリアでは、芝への不必要なストレスを最小限に抑えるために、刈高を高くすることをお勧めします。旺盛な成長期間には、植物成長調整剤を使用しても構いません。
上記の作業の目的は、芝の均一性、密度、質感を維持し、プレー再開に合わせて芝を速やかに適切なプレー基準に戻すことです。
灌漑と肥培管理
灌漑と肥培管理は必要に応じて行うべきですが、芝の成長を維持し、完全なス芝表面を維持することを目的としています。灌漑と肥培管理のいずれかの方法が過剰になると、不必要な成長を促進し、不要な努力が要求されるだけであり、避けてください。湿潤剤の使用、水分プローブの使用、芝表面のエアレーションなどについては、利用可能なベストプラクティスを行い、主要な競技場の水の使用効率を最適化します。
造成工事と改修
造成工事や回収事業に着手することは、現時点では必須ではないと考えられています。すでに進行中の未完成の冬のプロジェクトの完了は許されますが、緑地保全が安全に行える場合に限り、人員を増やさずに実施するようにしてください。
機械設備のメンテナンス
機械設備のメンテナンスは、必要に応じて実施し、必要な機器の安全性と運用性を確保する必要があります。
その他のメンテナンス*について
バンカー、ペナルティエリア、練習施設の定期的なメンテナンスは現時点では必須ではないと考えられますが、これらのエリアの準備と修理は、ゴルフを速やかに再開できるようにするために適切なものかもしれません。適時な散布やエアレーション、トップドレッシング、オーバーシードなどの耕種的作業の実施は、特定の時期や状況（例えば、突発的な害虫、雑草、病気の問題や局所的な障害をコントロールしたり、管理したりするため）では必要不可欠であると考えられますが、日常的には必要ではないと考えられます。
再開計画（※）
ゴルフ施設は、政府の規制が解除されたらコース再開の準備をするために、メンテナンスとスタッフの配置計画を立てるべきです。
内容は随時更新していきます。
バージョン3 2020年5月12日