コロナウイルスの影響でコース閉鎖やスタッフ削減?
GCSAAとUSGAが標準的な運営が再開できるまで芝を維持するための最低限のメンテナンス計画をまとめました。
2020年4月2日|GCSAAとUSGA

編集部注:以下のリンクからゴルフ場の最低限のメンテナンスガイドライン=PDFファイル(https://www.gcmonline.com/tags?taxonomy=tags&propertyName=tags&taxon=coronavirus)がダウンロードできます。

 閉店期間が長くなっても、店舗は棚の補充ができ、通常営業に簡単に戻ることができます。レストランでは、バーナーに火をつけて営業を再開することができます。しかし、ゴルフ場は生き物であり、コース管理者(グリーンキーパー)がコースを管理していないと簡単に、あるいは短期間で通常のプレー可能な状態に戻すことはできません。
 コースが閉鎖されたとしても、最低限のメンテナンスを行っておくことは、ゴルフ場施設が標準的な営業を再開できるようになったときのために、健康な芝を維持し、「待機状態」にしておくのに役立ちます。
 GCSAAとUSGAはコースメンテナンスのために以下のような最低限の管理を推奨しています。芝の状態や求められる状態は全国各地で大きく異なることを念頭に置き、このガイドラインをあなたの地域の現在の生育状況に合わせて手直しがされて適用されるべきです。
 新型コロナウイルス対策が求められるこの時期にメンテナンス作業を行う際には、各ゴルフ場が、州や地方の行政命令に加えてCDCのガイドラインを遵守することが重要です。対策には以下が含まれますが、これらに限定されるものではありません。
– 一度にゴルフコースで作業するメンテナンススタッフの数を最小限にする。
– 常に社会的距離(2m)のガイドラインを維持する。
– 従業員間での機器の共有を避けるために、スタッフの使用する機器を割り当てる。
– 作業時間と休憩時間をずらす。
– メンテナンスエリア内の至る所に手指消毒液(容器)を設置する。
– 定期的に接触面を消毒する。

刈込作業
雑草の侵入を抑えながら、十分に健康な芝を維持するためには、以下のような頻度で刈込作業を行うことを勧めます。
– グリーン:週2~3回の刈込み
– ティーイングエリア:週1~2回
– フェアウェイ:週1~2回
– グリーンカラー:週1~2回
– アプローチエリア:週1~2回程度
– 練習場のティーイングエリアとターゲット周辺:週1~2回程度
– 練習場:2週間に1回
– ラフ:1~2週間に1回
 可能であれば植物成長調節剤を使用して生育状態を管理する。刈高を高くすることで、刈り取り間隔(頻度)を長くすることができます。

灌漑
 灌漑は、適切な芝の健康と密度を確保するために 必要に応じて行う必要があります。不必要な成長を促進する過度の灌水は避ける。

植物活性剤と肥料
 植物活性剤や肥料は、植物の健康を維持するために、不必要な成長を促さないように慎重に施用しましょう。

バンカーのメンテナンス
 バンカーは雑草の侵入を防ぐために必要に応じて整備してください。

設備のメンテナンス
 必要に応じて定期的なメンテナンスを実施し、必要な機器を良好な動作状態に保つ。

その他のリソース
GCSAAのCOVID-19パンデミックリソース(https://www.gcsaa.org/resources/covid-19-pandemic-resources)
USGAグリーンセクション COVID-19リソースセンター(https://www.usga.org/course-care/covid-19-resource-center.html)

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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