英国の調査会社・Sporting Insighgt社の記事

 5月、6月とプレー人数が好調だったことから、2023年第2四半期の英国における1コースあたりの平均プレー回数は、前年同期比で4%増加した。半期平均では前年同期比2%増だった。4月はUK4地域中3地域で微減となったが、5月と6月はいずれも平年より晴天に恵まれたことから、全国的に利用者数が増加した。スコットランドの状況は特に顕著で、前年の2022年第2四半期と比較してラウンド数は13%増加し、四半期を通じて月次成長率は前年同期比で10%を上回った。

注:一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会(NGK)がまとめるゴルフ場利用税の課税状況からみたゴルフ場利用者数の動きと比較していただきたい。気象条件などの違いから月別の動きには違いがみられるが、新型コロナの影響を含めてトレンドは似ている(喜田)

 この朗報は、Sporting Insightsが実施したR&Aの最新の世界的な参加者調査の発表に続くもので、2016年と比較して、世界中で1000万人以上の成人*が9ホールと18ホールのゴルフをプレーしている計算になる。割合にすると、2016年から34%、2020年から15%増加していることになる。パー3コースや屋内シミュレーター、ゴルフ練習場などの施設を利用した人を含めると、何らかの形でゴルフに取り組む成人は6,120万人に上る。
「この成功を当然と考えるべきではない」とSporting Insightsのディレクター、リチャード・ペインは指摘する。「私たちの最新のスポーツ参加調査が示すように、すべてのスポーツがゴルフのような成功を収めているわけではありません。このレポートではコース上でのラウンドのみを計測していますが、この継続的な動きは、ゴルフにとって、伝統的なプレーとコース以外でのプレーの両方のプレー機会をトータルで最大限に活用することがなぜ非常に重要なのかを考えさせるものです」。
 2000年以来、Sporting Insightsはイギリス本土の商業ゴルフコースでのプレー回数を追跡してきた。また、Sporting InsightsはThe Revenue Clubと継続的なパートナーシップを結んでおり、提携している140のクラブから予約チャネルの傾向を調査している。

*R&A Global Golf Participation Report は、全世界の R&A の管轄区域におけるゴルフ参加を測定している。

出典:Scotland Spurs Rounds Played Rise (sportinginsights.com)

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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