2021年09月03日

コーリー・アイソム(Cory Isom 、USGAグリーンセクション西地区農学者)

コース上のディボットを埋めることが重要であることは周知の事実ですが、使用しているディボット・ミックスに何が使われているのか疑問に思ったことはありませんか?

 良いディボット・ミックスとは何か? 10人のゴルフコース管理者にこの質問をすると、10通りの答えが返ってくるでしょう。それらのすべてが正しいでしょう...彼らの特定のゴルフコースのためには。ディボット・ミックスには様々な種類があり、特定のコースに適したレシピは、芝の種類や生育環境、その他多くの要因によって異なります。

 ほとんどのディボット・ミックスは、主成分または唯一の成分として砂を含んでいます。管理人の中には、ディボット跡に望ましい芝を再生させるために、使用している芝の種子を混ぜる人もいます。種子を含むミックスには、種子の発芽や苗の定着に必要な水分を保持するための有機物が含まれていることが多く、肥料を混入するケースもあります。肥料は、新しい芝生の苗のため、またはディボットを埋めるために周囲の芝生を早く成長させる目的で使用されます。ゴルフコースでディボット・ミックスを目立たなくするために、グリーンサンドを購入したり、自分でペイントしたりするコースもあります。

 バミューダグラスのような暖地型の芝を使用するコースでは、通常、種子を使わないディボット・ミックスを使用します。通常、ディボットの周辺や下には十分な根や茎があり、砂を撒いた後、匍匐系が伸びてすぐに芝が埋まります。寒地型芝の中には比較的早くディボットを埋めることができるものもありますが、その際には種子を混ぜることが多いようです。

 ゴルフコースによっては、エリアごとに異なる種類のディボット・ミックスが用意する場合があります。例えば、フェアウェイ用のディボット・ミックスには種子が入っていませんが、ティーイングエリア用のディボット・ミックスには種子が入っているといった具合です。ベントグラスの場合は、ラフの高さで維持する場合はパフォーマンスが低下するため、ディボット・ミックスはフェアウェイとティーグラウンドにのみ使用され、ラフには使用されないという場合もあります。ディボット・ミックスの使用方法がわからない場合は、ラウンド前にゴルフショップに確認するがよいでしょう。

 ディボット・ミックスに何が入っているかに関わらず、コースでディボットを修理するタイミング、理由、方法を知っておくことは重要です。ディボット修理の詳細については、以下のUSGAの動画資料(YOUTUBE)をご覧ください。

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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