ベディッツさんも所詮は関心事は米国のゴルフマーケットなのかな。2年前のR&Aのレポートを見返すと当時の世界のゴルフコース数は3万8,081コースでした。356コースも少ない。率ではコンマ以下の0.93%減ですが、これって瞬間風速の話なのかなと思ってしまいます。3大マーケットの米英日をみれば、日本は確実に減少へと進んでいます。米英も経済変動が大きく、予断を許さない状況とも言えます。NGFの用品の消費動向レポート(中間)も高額商品であるゴルフバッグ(キャディバッグ)の売り上げが低迷し、ゴルフボールは順調という内容でした。なにか市況に変化が起きているじゃないかなって気がしませんか。英国も、一時の好調からちょっと変?という感じらしいし。と、心配になります。一時期、中国で爆発的なゴルフ場開発がと思われたものの、政府の引き締めで500コースくらいで動きがない。コロナ後の中国経済が予想以上に伸び悩んでいるという話を聞くと、どこが世界のゴルフ消費に火をつけるのか。もちろん米英のイニシアチブしか期待できないと思います。その米英は明らかにマーケティング重視の市場経営へと戦略を転換しているように思えます。

2023年7月13日

 米国は、アラスカからフロリダまで、米国に続く上位10カ国の合計ゴルフコース数よりも多くのコースを擁しています、圧倒的な世界一のゴルフコース数を誇ります。

 ゴルフの地理的な広がりも顕著で、ISO(国際標準化機構)に認定されている国や地域の83%に少なくとも1コース以上のコースがあります。その国及び地域数は249カ国中207カ国。そしてこの数は、ピート・ダイとアリスの娘であるシンシア・ダイが設計した新コースがイラクにオープンすることで、今年後半には208カ国に増える予定です。

 NGFは、スポンサーであるR&Aをはじめとする多くの支援を受けて、世界中のゴルフコースの公式データベースを管理しています。私たちの調査チームは、米国外では2年おきに、米国内では年単位で、すべてのゴルフ施設の運営状況を継続的に検証しています。

 2023年の中間時点で、世界には3万7,600以上のゴルフコースがあります。これは世界中に展開するスターバックスの店舗数(3万5,700店以上)をわずかに上回り、同社のモカ・フラペチーノを口にできる2倍以上の国でゴルフが行われていることになります。

 今年中間地点における米国内での検証プロセスでは、ここ数年続いている需要と供給の均衡傾向が継続していることが確認されています。閉鎖は、大不況前の2005年以来最も少なかった昨年と同じペースです。ゴルフコースの新規開発は徐々に増加しています。

 ゴルフへの参加や関与が増えれば、ゴルフコースの売却や閉鎖に踏み切るオーナーや経営者が減るのは間違いありません。しかし、これも土地需要やゴルフコースの規模との関係はもちろんのこと、地域の市場力学によって常に左右されます。ニューハンプシャー州にある36ホールのファミリー経営の公共施設が、ターゲット社の物流施設建設のために約1億2200万ドルで最近売却されています。

 同時に、これまで積極的な事業展開に躊躇していた少数の経営者/オーナー/デベロッパーは、ゴルフへの需要が認められる地域では、新しいゴルフ・プロジェクトの時期が来たと明確に判断を示しています。

 私たちは今年いっぱい、この数字を追っていきます。

National Golf Foundation – Midyear Update: U.S. and Worldwide Course Supply (ngf.org)

Copyright with permission of NGF

ジョセフ・ベディッツ(Joseph Beditz)

By 喜田 任紀

月刊ゴルフマネジメント前編集長、一般社団法人関東ゴルフ連盟グリーン委員会参与

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